『十法界明因果抄(十界明因果抄)』(佐後)[古写本] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

謗法は多種なり。大小流布(るふ)の国に生まれて、一向(いっこう)に小乗の法を学(がく)して身を治(おさ)め大乗に遷(うつ)らざるは是(これ)謗法なり。亦(また)華厳・方等(ほうどう)・般若(はんにゃ)等の諸大乗経を習へる人も、諸経と法華経と等同(とうどう)の思ひを作(な)し、人をして等同の義を学ばしめ、法華経に遷らざるは是謗法なり。亦 偶(たまたま)円機(えんき)有る人の法華経を学ぶをも、我(わ)が法に付け、世利を貪(むさぼ)るが為(ため)に、汝(なんじ)が機は法華経に当たらざる由(よし)を称(しょう)して、此(こ)の経を捨て権経(ごんきょう)に遷らしむるは是大謗法なり。此(か)くの如(ごと)き等は皆(みな)地獄の業(ごう)なり。
(平成新編0206~0207・御書全集0428・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0330~0331・昭和定本[1]0173)
[文応01(1260)年04月21日(佐後)]
[古写本・日進筆 身延久遠寺]
[※sasameyuki※]