『妙法尼御前御返事(妙法比丘尼御前御返事・明衣書)』(佐後) | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 されば女人(にょにん)は由(よし)なき道には名を折り 命を捨つれども、成仏の道は よは(弱)かりけるやと をぼ(覚)へ候(そうろう)に、今 末代悪世の女人と生まれさせ給(たま)ひて、かゝるものをぼ(覚)えぬ 島の えびす(夷)に、の(詈)られ、打たれ、責めをしの(忍)び、法華経を弘(ひろ)めさせ給ふ。彼(か)の比丘尼(びくに)には雲泥(うんでい)勝れてありと仏は霊山(りょうぜん)にて御覧あるらん。彼の比丘尼の御名を一切衆生喜見仏と申すは別(べち)の事にあらず、今の妙法尼御前の名にて候べし。
(平成新編1585・御書全集1420・正宗聖典----・昭和新定[3]2268・昭和定本[2]1904~1905)
[弘安04(1281)年(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]