『曾谷殿御返事(五味主抄・焼米抄)』(佐後) | 細雪の物置小屋

細雪の物置小屋

御宗祖御開山遺文DBを中心に投稿します。
[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

此(これ)を以(もっ)て知んぬべし、法華経の題目は一切経の神(たましい)、一切経の眼目(げんもく)なり。大日経 等の一切経をば法華経にてこそ開眼供養すべき処(ところ)に、大日経 等を以て一切の木画の仏を開眼し候(そうら)へば、日本国の一切の寺塔の仏像 等、形は仏に似たれども心は仏にあらず、九界の衆生の心なり。愚癡(ぐち)の者を智者とすること是(これ)より始まれり。国の つい(費)へ のみ 入(い)りて祈りとならず。還(かえ)って 仏 変じて魔となり鬼(き)となり、国主 乃至(ないし) 万民(ばんみん)を わづら(煩)はす是なり。今 法華経の行者と檀那(だんな)との出来(しゅったい)する故(ゆえ)に、百獣の師子王を いと(厭)ひ、草木(そうもく)の寒風を おそ(恐)るゝが如(ごと)し。是は且(しばら)く を(置)く。
(平成新編1381・御書全集1060・正宗聖典----・昭和新定[3]2002~2003・昭和定本[2]1655~1656)
[弘安02(1279)年08月11日"弘安02(1279)年08月17日"(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]