又 十悪・五逆をつくり、十方三世の仏の身より ち(血)を い(出)だせる人の法華経の御かたき(敵)となれるは、十悪・五逆、十方の仏の御身より ち(血)を い(出)だせる つみ(罪)にては阿鼻地獄(あびじごく)へは入(い)る事なし。たゞ法華経不信の大罪に よりて無間地獄へは堕(お)ち候(そうろう)なり。又 十悪・五逆を日々につくり十方の諸仏を月々に ばう(謗)ずる人と、十悪・五逆を日々につくらず十方の諸仏を月々に ばう(謗)ぜず人、此(こ)の二人は善悪はる(遥)かに かわりて候(そうら)へども、法華経を一字一点も あひ(相)そむ(背)きぬれば、かなら(必)ず おな(同)じやうに無間地獄に入(い)り候(そうろう)なり。
(平成新編1244~1245・御書全集1547~1548・正宗聖典ーーーー・昭和新定[2]1853・昭和定本[2]1529~1530)
[弘安01(1278)年07月07日(佐後)]
[真跡・富士実相寺外二ヶ所(10%以上40%未満現存)、古写本・日興筆 富士大石寺]
[※sasameyuki※]