此(こ)の経には二妙あり。釈(しゃく)に云(い)はく「此の経は唯(ただ)二妙を論ず」と。一には相待妙(そうたいみょう)、二には絶待妙(ぜったいみょう)なり。相待妙の意(こころ)は、前四時の一代聖教(いちだいしょうぎょう)に法華経を対して爾前(にぜん)と之を嫌ひ、爾前をば当分と云ひ 法華を跨節(かせつ)と申す。絶待妙の意は、一代聖教は即(すなわ)ち法華経なりと開会(かいえ)す。
(平成新編0098・御書全集0403~0404・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0207・昭和定本[1]0073)
[正嘉02(1258)年02月14日(佐前)]
[古写本・日目筆 保田妙本寺]
[※sasameyuki※]