涅槃経(ねはんぎょう)には仏 説き給(たま)はく、末法に入(い)りて法華経を謗(ぼう)じて地獄に堕(お)つる者は大地微塵(みじん)よりも多く、信じて仏になる者は爪上(そうじょう)の土(ど)よりも少なしと説かれたり。此(これ)を以(もっ)て計(はか)らせ給ふべし。日本国の諸人は爪上の土、日蓮一人(いちにん)は十方の微塵にて候(そうろう)べきか。然(しか)るに何(いか)なる宿習(しゅくじゅう)にて をはすれば御衣をば送らせ給ふぞ。爪上の土の数に入(い)らんと をぼ(思)すか。
(平成新編1268・御書全集1417・正宗聖典----・昭和新定[2]1894・昭和定本[2]1568)
[弘安01(1278)年09月06日(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]