木の した(下)なる むし(虫)の木を く(食)らひ たう(倒)し、師子の中の むし(虫)の師子を食(く)らひ うし(失)なふやう(様)に、守殿(こうどの)の御をん(恩)にて す(過)ぐる人々が、守殿の御威(おんい)を か(借)りて一切の人々を をど(脅)し、なや(悩)まし、わづら(煩)わし候(そうろう)うへ(上)、上(かみ)の仰(おお)せとて法華経を失ひて、国も やぶ(破)れ、主をも失って、返(かえ)って各々(おのおの)が身を ほろ(滅)ぼさん あさ(浅)ましさよ。
(平成新編1466・御書全集1478・正宗聖典ーーーー・昭和新定[3]2103・昭和定本[2]1503)
[弘安03(1280)年05月03日"弘安01(1278)年05月03日"(佐後)]
[真跡・保田妙本寺(40%以上70%未満現存)、古写本・日興筆 富士大石寺]
[※sasameyuki※]