此(こ)の法華経[細雪注・法師品第十]に云(い)はく「而(しか)も此(こ)の経は如来の現在にすら猶(なお)怨嫉(おんしつ)多し。況(いわ)んや滅度の後(のち)をや」と云云。文(もん)の心は、我が現在して候(そうろう)だにも、此の経の御かたき(敵)か(是)くのごと(如)し。いか(何)にいわ(況)うや末代に法華経を一字一点も と(説)き信ぜん人をやと説かれて候なり。
(平成新編1122・御書全集1538・正宗聖典----・昭和新定[2]1658・昭和定本[2]1307)
[建治03(1277)年05月15日(佐後)]
[真跡・大石寺外五ヶ所(10%以上40%未満現存)、古写本・日興筆 富士大石寺]
[※sasameyuki※]