抑(そもそも)法華経の第五[細雪注・安楽行品第十四]に「文殊師利(もんじゅしり)、此(こ)の法華経は諸仏如来の秘密の蔵(ぞう)なり。諸経の中に於(おい)て、最も其(そ)の上(かみ)に在(あ)り」云云。此の経文のごと(如)くならば、法華経は大日経 等の一切経の頂上に住し給(たま)ふ正法なり。さるにては善無畏(ぜんむい)・金剛智(こんごうち)・不空(ふくう)・弘法(こうぼう)・慈覚・智証 等は此の経文をいかん(如何)が会通(えつう)せさせ給ふべき。
(平成新編1016・御書全集0309・正宗聖典0247~0248・昭和新定[2]1511・昭和定本[2]1218)
[建治02(1276)年07月21日(佐後)]
[真跡・池上本門寺外五ヶ所(10%未満現存) 身延曾存、古写本・日舜筆 富士大石寺 日乾筆 京都本満寺]
[※sasameyuki※]