されば日本国には仏法の始まりし事は天神七代・地神五代の後、人王百代 其(そ)の初めの王をば神武天皇(じんむてんのう)と申す。神武より第三十代に当たりて欽明天皇(きんめいてんのう)の御宇(ぎょう)に、百済国(くだらこく)より経 並びに教主釈尊の御影(みえい)、僧尼(そうに)等を渡す。用明天皇(ようめいてんのう)の太子の上宮(じょうぐう)と申せし人、仏法を読み初め、法華経を漢土よりと(取)りよ(寄)せさせ給(たま)ひて疏(しょ)を作りて弘(ひろ)めさせ給ひき。
(平成新編0965・御書全集1237・正宗聖典----・昭和新定[2]1452・昭和定本[2]1162~1163)
[建治02(1276)年閏03月05日(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]