第三に大小乗を定(さだ)むることを明かさば、問うて云(い)はく、大小乗の差別如何(いかん)。答へて云はく、常途(じょうず)の説の如(ごと)くんば阿含部(あごんぶ)の諸経は小乗なり。華厳(けごん)・方等(ほうどう)・般若(はんにゃ)・法華(ほっけ)・涅槃(ねはん)等は大乗なり。或(あるい)は六界を明かすは小乗、十界を明かすは大乗なり。其(そ)の外(ほか)法華経に対して実義を論ずる時、法華経より外(ほか)の四十余年の諸大乗経は皆 小乗にして法華経は大乗なり。
(平成新編0123・御書全集0041・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0239・昭和定本[1]0094)
[正元01(1259)年(佐前)]
[真跡・身延曾存]
[※sasameyuki※]