今の妙法とは此等(これら)の十界(じゅっかい)を互(たが)ひに具(ぐ)すと説く時、妙法と申す。十界互具(ごぐ)と申す事は十界の内に一界に余の九界を具し十界互具すれば百法界なり。玄義 二に云(い)はく「又 一法界に九法界を具すれば即(すなわ)ち百法界有り」文(もん)。法華経とは別の事無し。十界の因果は爾前(にぜん)の経に明(あ)かす、今は十界の因果互具をおきて(掟)たる計(ばか)りなり。
(平成新編0095・御書全集0400~0401・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0203・昭和定本[1]0070)
[正嘉02(1258)年02月14日(佐前)]
[古写本・日目筆 保田妙本寺]
[※sasameyuki※]