十二因縁図
問(と)ふ、流転(るてん)の十二因縁とは何等(なんら)ぞや。答(こた)ふ、一には無明(むみょう)、倶舎(くしゃ)に云(い)はく「宿惑(しゅくわく)の位は無明なり」文(もん)。無明とは昔(むかし)愛欲の煩悩(ぼんのう)起こりしを云ふなり。男は父に瞋(いか)りを成(な)して母に愛を起こす。女は母に瞋りを成して父に愛を起こすなり。倶舎の第九に見えたり。
(平成新編0100・御書全集0406・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0209・昭和定本[1]0075~0076)
[正嘉02(1258)年(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]