『南条兵衛七郎殿御書(慰労書)』(佐前)[真跡(断片)・古写本] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

第四の巻に云(い)はく「而(しか)も此(こ)の経は如来の現在すら猶(なお)怨嫉(おんしつ)多し況(いわ)んや滅度の後をや」と。第五の巻に云はく「一切世間怨(あだ)多くして信じ難し」等云云。日本国に法華経よ(読)み学する人これ多し。人のめ(妻)をねら(狙)ひ、ぬす(盗)み等にて打ちはらるゝ人は多けれども、法華経の故(ゆえ)にあやま(過)たるゝ人は一人(いちにん)もな(無)し。されば日本国の持経者はいま(未)だ此の経文にあ(合)わせ給(たま)はず。唯(ただ)日蓮一人こそよ(読)みはべ(侍)れ。「我(われ)身命(しんみょう)を愛せず但(ただ)無上道(むじょうどう)を惜(お)しむ」是(これ)なり。されば日蓮は日本第一の法華経の行者なり。
(平成新編0326・御書全集1498・正宗聖典----・昭和新定[1]0503・昭和定本[1]0327)
[文永01(1264)年12月13日(佐前)]
[真跡・神奈川由井氏外十ヶ所(10%以上40%未満現存)、古写本・日興筆 北山本門寺]
[※sasameyuki※]