我が弟子仰(あお)いで之(これ)を見よ。此(これ)偏(ひとえ)に日蓮が尊貴(そんき)なるに非(あら)ず、法華経の御力の殊勝(しゅしょう)なるに依(よ)るなり。身を挙(あ)ぐれば慢(まん)ずと想(おも)ひ、身を下(くだ)せば経を蔑(あなず)る。松(まつ)高ければ藤(ふじ)長く、源(みなもと)深ければ流れ遠し。幸(さいわ)いなるかな楽しいかな、穢土(えど)に於(おい)て喜楽(きらく)を受(う)くるは但(ただ)日蓮一人(いちにん)なるのみ。
(平成新編0749・御書全集0974~0975・正宗聖典----・昭和新定[2]1091・昭和定本[1]0843)
[文永11(1274)年11月"建治01(1275)年"(佐後)]
[真跡・中山法華経寺(100%現存)、古写本・信伝筆"日澄筆" 北山本門寺]
[※sasameyuki※]