法華経に云(い)はく「若(も)し善男子(ぜんなんし)善女人(ぜんにょにん)有って妙法華経の提婆達多品(だいばだったほん)を聞きて、浄心(じょうしん)に信敬(しんきょう)して疑惑を生(しょう)ぜざらん者は、地獄・餓鬼・畜生に堕(お)ちずして十方の仏前に生ぜん。所生の処(ところ)には常に此(こ)の経を聞かん。若し人天の中に生ずれば勝妙の楽を受け、若し仏前に在(あ)らば蓮華より化生せん」云云。此の経文に善女人と見えたり、妙法聖霊(みょうほうしょうりょう)の事にあら(非)ずんば誰が事にやあらん。
(平成新編0470・御書全集1112・正宗聖典----・昭和新定[1]0709・昭和定本[1]0495)
[文永08(1271)年07月12日(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]