今又日本国一万一千三十七の寺並びに三千一百三十二社の神は国家安穏(あんのん)のためにあが(崇)められて候。而(しか)るに其(そ)の寺々の別当(べっとう)等、其の社々の神主(かんぬし)等は、みなみな(皆々)あがむるところの本尊と神との御心に相違(そうい)せり。彼々の仏と神とは其の身(み)異体なれども、其の心(こころ)同心に法華経の守護神なり。別当と社主(しゃぬし)等は、或(あるい)は真言師或は念仏者、或は禅僧或は律僧なり。皆一同に八幡等の御かたき(敵)なり。謗法不孝の者を守護し給(たま)ひて、正法の者を或は流罪、或は死罪等に行(おこな)はするゆへ(故)に、天のせ(責)めを被(こうむ)り給ひぬるなり。
(平成新編1538・御書全集0583~0584・正宗聖典ーーーー・昭和新定[3]2207~2208・昭和定本[2]1842)
[弘安03(1280)年12月(佐後)]
[真跡・富士大石寺(70%以上100%未満現存) 身延曾存]
[秘・八幡大菩薩と梵天・帝釈の関係等]
[※sasameyuki※]