法華経は一代聖教(いちだいしょうぎょう)の肝心(かんじん)、八万法蔵の依(よ)りどころなり。大日経・華厳経・般若経・深密経(じんみつきょう)等の諸(もろもろ)の顕密の諸経は震旦(しんだん)・月氏(がっし)・竜宮・天上・十方世界の国土の諸仏の説教恒沙塵数(ごうじゃじんじゅ)なり。大海を硯水(けんすい)とし、三千大千世界の草木を筆としても、書き尽くしがた(難)き経々の中をも、或(あるい)は此(これ)を見、或は計(はか)り推(すい)するに、法華経は最第一におはします。
(平成新編0436・御書全集0881・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0658・昭和定本[1]0461)
[文永07(1270)年(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]