天台大師は陳の世に大旱魃(だいかんばつ)あり、法華経をよみて須臾(しゅゆ)に雨下(ふ)る。王臣かうべ(頭)をかたぶ(傾)け、万民たなごころ(掌)をあ(合)わせたり。しかも大雨にもあらず風もふ(吹)かず、甘雨(かんう)にてありしかば、陳王、大師の御前(みまえ)にをは(御座)しまして、内裏(だいり)へかへ(還)らんことをわすれ給(たま)ひき。此の時、三度の礼拝はありしなり。
(平成新編0874~0875・御書全集1469・正宗聖典----・昭和新定[2]1295・昭和定本[2]1068)
[建治01(1275)年06月22日(佐後)]
[真跡・富士大石寺外一ヶ所(70%以上100%未満現存)、古写本・日順筆 北山本門寺]
[※sasameyuki※]