題目とは二意有り。所謂(いわゆる)正像と末法となり。正法には天親菩薩・竜樹菩薩、題目を唱(とな)へさせ給ひしかども、自行計(ばか)りにして唱へてさて止(や)みぬ。像法には南岳・天台等は南無妙法蓮華経と唱へ給ひて、自行の為にして広く化他の為に説かず。是(これ)理行の題目なり。末法に入(い)って今(いま)日蓮が唱ふる所の題目は前代(ぜんだい)に異なり、自行化他に亘(わた)りて南無妙法蓮華経なり。
(平成新編1594~1595・御書全集1022・正宗聖典0302・昭和新定[3]2282~2283・昭和定本[2]1864)
[弘安05(1282)年04月08日"弘安04(1281)年04月08日"(佐後)]
[古写本・日時筆 富士大石寺、日親筆 京都本法寺]
[秘・日蓮が己心に秘す法門]
[※sasameyuki※]