『上野殿御返事(子財書)』(佐後)[古写本] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 女子(おなご)は門をひら(開)く、男子は家をつ(継)ぐ。日本国を知りても子なくば誰にかつ(継)がすべき。財(たから)を大千にみ(満)てゝも子なくば誰にかゆづ(譲)るべき。されば外典三千余巻には子ある人を長者といふ。内典五千余巻には子なき人を貧人といふ。女子一人、男子一人、たとへば天には日月のごとし。地には東西にかたどれり。鳥の二つのはね(羽)、車の二つのわ(輪)なり。さればこの男子をば日若(ひわか)御前と申させ給へ。くは(詳)しくは又々申すべし。
(平成新編1494・御書全集1566・正宗聖典----・昭和新定[3]2148~2149・昭和定本[2]1791)
[弘安03(1280)年08月26日(佐後)]
[古写本・日興筆 富士大石寺]
[※sasameyuki※]