『当体義抄送状』(佐後)(秘) | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 問ふ、当体蓮華解(げ)し難し。故に譬喩(ひゆ)を仮(か)りて之を顕はすとは、経文に証拠有るか。答ふ、経に云はく「世間の法に染まらざること、蓮華の水に在るが如し、地より涌出す」云云。地涌の菩薩の当体蓮華なり。譬喩は知んぬべし。以上後日に之を改め書すべし。此の法門は妙経所詮(しょせん)の理にして釈迦如来の御本懐(ほんがい)、地涌の大士に付嘱せる末法に弘通せん経の肝心なり。国主信心あらんの後始めて之を申すべき秘蔵の法門なり。日蓮より最蓮房(さいれんぼう)に伝へ畢(おわ)んぬ。
(平成新編0703・御書全集0519・正宗聖典----・昭和新定[2]1026・昭和定本[1]0768)
[文永10(1273)年(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[秘・国主信心あらんの後始めて之を申すべき秘蔵の法門]
[※sasameyuki※]