『立正安国論』(佐前)[真跡(断片)・古写本] | 細雪の物置小屋

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御宗祖御開山遺文DBを中心に投稿します。
[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 主人の曰く、予少量たりと雖も忝(かたじけな)くも大乗を学す。蒼蠅(そうよう)驥尾(きび)に附(ふ)して万里を渡り、碧蘿(へきら)松頭(しょうとう)に懸(か)かりて千尋(せんじん)を延(の)ぶ。弟子、一仏の子と生まれて諸経の王に事(つか)ふ。何ぞ仏法の衰微を見て心情の哀惜(あいせき)を起こさゞらんや。その上涅槃経に云はく「若し善比丘ありて法を壊(やぶ)る者を見て置いて呵責し駈遣(くけん)し挙処(こしょ)せずんば、当(まさ)に知るべし、是の人は仏法の中の怨(あだ)なり。若し能(よ)く駈遣し呵責し挙処せば是(これ)我が弟子、真の声聞なり」と。余、善比丘の身たらずと雖も「仏法中怨(ぶっぽうちゅうおん)」の責めを遁(のが)れんが為に唯大綱を撮(と)って粗(ほぼ)一端を示す。
(平成新編0243・御書全集0026・正宗聖典0063・昭和新定[1]0377・昭和定本[1]0219)
[文応01(1260)年07月16日"文応01(1260)年07月"(佐前)]
[真跡・中山法華経寺(70%以上100%未満現存)、古写本・日興筆 富士大石寺 日興筆 玉沢妙法華寺]
[※sasameyuki※]