おはようございます



今朝


店の裏の水道につららが生えて(?)いました。

大阪でここまで立派なのは初めて見ましたねおねがい

水道の元栓、しっかり締めてなかったおかげで良いもの見れました(笑)




さて

お正月もひと息ついたところで、明日から3連休。


大阪府もいよいよ緊急事態宣言が出そうな流れですので、外出なさる方も少ないかと思いますが…

収まる気配のないこの事態
どうなることやら…ですね。



来店いただくお客様も、心なしか少なく感じるこのところです。





さてさて

それでは前回お伝えした、グロムのフロントフォークにオーリンズのダンピングキットを組み込む作業のご紹介をさせていただきます。


組み込むのはこのキットです。

セット内容は、ダンパーキットとスプリング、それにフォークトップのキャップとなっています。





キャップは特に何の役割もないですが、オーリンズのネームも入ってて…ちょっと自己満できる一品です(^o^)

お客さんが持ち込んだパーツですが、キャップの傷を見る限り中古パーツですね。

一応、各部損傷や不足パーツがないか確認しておきました。




それでは

まずは分解作業から



純正のキャップを緩めて蓋を開けたらそのままキャップは外してしまいます。

そして



逆さ向けてフォークオイルを抜くべし!

ただ、それだけでは複雑にいりくんだダンパー内のオイルは抜けきれないので



逆さの状態からインナーチューブを引っ張りあげてストロークさせながら通路内のオイルも全て抜き取ります。

この時、オリフィスの穴がオイルシールを越えたときに内部のオイルが穴から噴き出すので注意しましょうアセアセ






オイルが完全に抜けたらアウターとインナーを分離させます。

手順は説明するまでもないですね。




ここでシールとブッシュの位置を間違わないように元の位置を覚えておきます。

構造を把握していれば間違いようがないですがね^^;


シールとブッシュは新品に交換しますが、再利用するワッシャの上下を間違えないように。




さて、ここからが正念場!



ダンパーとスプリングが組み込まれたインナーチューブはこの先本来は非分解となってます。

スプリングの交換はできない構造ですね。





そこで



何度か作業を紹介してますが

今回もキタコの専用工具を使ってボトムを分離させます。
ちなみに、オーリンズのキットが新品なら専用工具も付属してるのかな?
買ったことないから知らんけど。




使用法はこうです!


オリフィスの穴を利用してガッチリとロックビックリマーク

この状態でバイスにクランプするとインナーチューブが完全に固定されるという訳です!




まずは下準備としてボトムを炙りますメラメラ

ちょうど真ん中くらいがネジ山のあたりになるので、1周ぐるっとまんべんなく炙りますメラメラ


塗装が若干心配なので、私は内側の見えにくい部分を重点的に炙るように心がけてます。


ただ、今まで何度か作業してますが塗装を痛めたことはないですね。



炙り足りないと分解時に力が必要となるので、ここは思いきって入念に熱を入れていきます!

時間にして…1分くらいかな。





アクスルシャフトと同径のシャフトを用意して(なければアクスルシャフトを使いましょう)右回しで緩めます。
※逆ネジになってるので要注意


しっかりと熱が入っていれば簡単に緩みます(^^)d




外れました❗




こってりとネジロックが塗られた痕が判りますね。




パーツクリーナーを使ってキレイに拭き取ります。

すでに底のキャップも外した後ですので、スプリングが顔を出してますね。





このキャップを外すのは。専用工具に含まれてた14ミリリットルの6角棒を使います。







出てきたノーマルのスプリングとノーマルのダンパー。

シャフトを抜き取る際、先端に装備されてるCリングを外しておくのを忘れずに。





これをオーリンズのダンピングキットに交換するわけですが
一部パーツの移植があるのでご注意。




ノーマルのスプリングとオーリンズのスプリング。

短い方がオーリンズ。
付属のカラーを入れて長さを合わせます。




ダンピングキットにノーマルからの流用パーツを組み込んだ図です。

説明書に載ってますが、上下方向を間違えなく。



組付け時の画像はありませんが

説明書に図が記載されてるのでその通りに組み付けました。




ダンパーを組み付けた後には再びボトムを組み付けるわけですが、しっかり目にネジロックを塗布するのをお忘れなく。

強度は不明ですが、私は中強度のものを使ってます。



インナーが組み上げったらお次はインナーとアウターのドッキング


シールの組付け時には、シールを痛めないようにしっかりとマスキングテープで養生しましょう。



おニューのシールとブッシュ!



分解時と反対の手順で組み付けて

フォークオイルを規定量注入して

エア抜きして

油面合わせて



完成!

今回使用したオイルはお客さんが持ち込まれた#5相当の物でしたので少し柔らかい目です。



オーリンズのインナーキットは、圧縮側と伸び側で片方ずつ役割を分担してるようなので、それぞれをストロークさせてみると特性がまるで違います。


画像では伝わらないですね^^;




見た目はノーマルと変わらないですが



キャップにオーリンズのロゴが入ってるのはさりげに嬉しいですね✨

前のオーナーさんが着けたであろうキズが…ちょっと残念(>_<)⤵️