私は子供の頃からクラシックピアノを続けてきて今に至りますが、大学では軽音楽に入り、エレクトーンも長い間やっていました。
そして、いつもこれからのピアノレッスンについてどうあるべきか考え続けています。
特に子供さんがピアノを始めて早い時期にやめてしまう原因の一つとして、先生が厳しくて怖いとか練習曲ばかりで曲も中々合格しないなどと聞くと非常に残念で考えさせられます。
先生方も小さい頃から先生に習ったレッスンのセオリーを忠実、誠実に実行されているので、間違いはありませんが、これからのピアノレッスンを考えるとちょっと悩みます。
クラシック音楽は400数十年の歴史と伝統に培われ、又全ての音楽ルーツであり基礎となっている素晴らしい音楽です。
一方、ポピュラー音楽はアメリカを発生の地とし100年少々、その音楽性、特にリズム感、ビート感は素晴らしくその影響は日本にも波及し、今やJ-POPの楽曲は、日本を代表する著名なクラシック音楽の先生方から自分たちにも真似できないと絶賛されるに至っています。
この状況を理解し、考慮するならばピアノ導入期の生徒さんには、まずピアノを好きになり、音楽は楽しいものと実感してもらうために出来るだけ生徒さんの好きな曲でレッスンしてあげられたらといつも考えています。
その後、少し年数が経つと難しい曲にチャレンジしていくために反復練習や練習曲を増やしていけばモチベーションの維持、向上が見られ、それがレッスンの継続に繋がるのではないでしょうか。
今やクラシック、、ポピュラーの垣根を越えて両方を生かす指導法の必要性がせまられていると思います。