モロッコのラグと雑貨のお店「Meziyan Morocco」はこちらへ。
冴えない高校生だった私が紆余曲折を経て、悩み迷い、時にミラクルを起こし、
最終的にメズモロにたどり着く壮大な(大げさ・笑)ストーリー。
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さてこれからどうしようか・・。
しばらく失業保険でぼんやり生活していたが、
やりたいことはなんとなく頭にあった。
広告代理店を辞めるちょっと前、
その頃私は趣味の範囲でホームページを持っていて、
初心者でもわかるように編集の手順についてまとめたコンテンツをアップしていた。
それを見つけた出版社の方から連絡があり、
「初心者向けの編集を指南する本を書いて欲しい」と依頼があった。
本当に人生何があるかわからない。
その時の本の印税も多少入り、
それを元手にハワイに一ヶ月くらい行く事にした。
(旦那はよく許してくれたものだ・・)
その頃大好きだったハワイ。
一度海外留学とか海外生活とかしたかった。
ずっと仕事だけしてきたから、もう好きな事してもいいよね。
でも一人で海外に行くなんて初めての経験。
不安で押しつぶされそうになった私は、出発前空港でボロ泣き。(苦笑)
当時はもう30歳を過ぎていたけど、こんな頼りない自分だったんだね。
未成年の方でも普通に海外に一人で行ける人はいるのにね。
弱っちいくせにチャレンジしたがるのだな。
自分でも不思議な性格だと思う。
今でこそ一人でハワイなんて全然何とも思わないが・・。
モロッコ経験してしまえばハワイは英語圏だし
(日本語も通じる所あるし)、全くもって平和である。
ハワイでもぼーっとしていた訳ではなく、
海外ウェディングの武者修行をしていた。
次の仕事につなげようと思っていた。
自分が結婚してみてウェディングドレスに興味を持ち、
海外でインターンとして実践的勉強を斡旋する業者を見つけ、
そこに中継ぎをしてもらってハワイの日本人向けの
ドレスショップでインターンとして働いた。
スタッフはハワイに住む日本の人ばかりで、そこでの一ヶ月も楽しかった。
(英語の勉強にはまったくならなかった・・)
インターンを終えて帰国後、
そのショップの本拠地の銀座のショップで働かないかと言われた。
悪い話ではなかったが、自分がウェディング業界を垣間見て感じた事は、
「やっぱり広告(映像)業界が好き」という事だった。
せっかく自分を認めてくれて声をかけてくれたのに(お金もかけたのに・・)、
その話を蹴るのはどうかと思ったが、
広告(映像)業界でもう少しだけ頑張ってみようと思った。
その後派遣や小さな編集スタジオで働いた。
小さな編集スタジオは悪い所ではなかったけど、とにかく時間的に過酷で
(深夜まで作業が及ぶ事や、数日徹夜続きなど)、
体力がもたなく二年くらいで辞めた。
山を登っている途中は頂上が見えなくて
上はどうなっているのかわからない。
しかも今、どの辺まで登ってきているのかも見えない。
でも、上の景色が見たかったら登るしかない。
この頃は山を登る事に意味があるのかすらわからず、
でもどこかに向かいたくてとりあえず登っていた。
あっちこっち迷いながら、時々お菓子を食べて休憩しながら(笑)、
まだまだ続く山道の先を行くのだった。
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