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ミトコンドリアのブログ

散歩で発見したことなど,
自然中心のレポートです

アジサイの葉に赤地黒斑紋型のナミテントウが見られました。

色彩や斑紋の多様性には、いつ見ても驚かされます。

 

 

ナミテントウのすぐ横には

キイロシリアゲアリと思われるアリも見られました。

この2種類を結びつけていたのは何だったのでしょう。

近くにアブラムシは見当たりませんでした。

偶然近距離にいただけだったのでしょうか。

民家の庭先で花をつけたギンバイカを見かけました。

ヨーロッパ西部から地中海地方が原産地の常緑樹です。

花は盛りをやや過ぎた感じでしたが、

見かける機会が比較的少ない種類だったこともあって

パチリさせてもらいました。

 

 

 

花の雰囲気が梅に似ていることから

「ギンバイカ:銀梅花」の名がついたそうですが、

バラ科ではなくフトモモ科に分類されています。

この科では、ユーカリなどが知られています。

雑木林のへりに生えるヤブカラシの葉上に、

褐色の小型ゴキブリがとまっていました。

胸部には対をなす黒条がみられ、翅は半透明です。

モリチャバネゴキブリのようです。

 

 

モリチャバネゴキブリはその名にあるように、

森林の昆虫で人家などに出没することはありません。

私たちが害虫という目で見てしまうことは、

お互いに悲しいことと言えそうです。

近隣公園の調整池を囲んで生育するアシの葉に、

白い粉を吹いたような小さなものが密に付着していました。

近づいてよくみると、

体長が2ミリメートルに満たないほどのアブラムシで、

有翅型と無翅型が見られます。

 

 

 

夏が近づくと有翅成虫が一次宿主のウメやモモから

ヨシの葉に移動するモモコフキアブラムシのようです。

ヨシの葉には水々しさがあまり感じられないのですが、

水辺に生育する種類なので乾燥害の心配は少ないのでしょう。

 

秋が深まると、有翅成虫が二次宿主のヨシから

ウメやモモに移動して産卵し、卵で冬を越します。

 

宿主を変えるという生活様式は、

彼らの生活にどのような利点があるのでしょう。

複雑な生活環が形成された過程など、

私の中はで謎が深まるばかりです。

キオビツチバチが花から花へと飛び移る姿を目にしました。

腹部の黄色斑紋がリング状になっていることにくわえ、

触角が長いのでオスと思われます。

 

 

 

成虫は花の蜜を求めているのですが、

卵は土の中にいるコガネムシの幼虫に産み付けられます。

ツチバチ類のメスは、コガネムシの幼虫を匂いで探します。

餌探しの面から見ると、触角は長い方が良さそうにも思えるのですが、

土に潜っての産卵では、長い触角では支障を生じるのかもしれません。

 

長くもありたいし短くもありたいという二律から、

メスの触角はオスよりも短くなったのかもしれません。

コメツキムシの一種が、セイタカアワダチソウの葉上に見られました。

体は鉄錆色で、胸部には1対の小突起が見られるので、

サビキコリのようです。

全国で普通に見られる種類です。

 

 

手にとろうとすると、死んだふりをして

ポロリと落ちてしまいました。

敵から逃れるための行動なのでしょう。

また、体の錆び色は、枯葉のかけらのようにも見えて、

捕食者の目から逃れやすくしているのでしょう。

近所のUR団地の緑地で、

コバンソウとヒメコバンソウが混成していました。

大きくてふっくらした穂がコバンソウで、いくつもの小さな穂を

大空に広がる花火ようにつけているのがヒメコバンソウです。

 

 

目にした時に、なぜか意味もなく

「大判小判がザックザク」というイメージが湧いてきて、

思わずパチリさせてもらいました。

 

同属で近縁の両種が共存している姿からは、

「戦争」ではなく「平和」のイメージが感じられます。

桑納川に沿って帯状に続くアシ原のそこかしこで、

ギョギョシ、ギョギョシのさえずりが響いています。

オオヨシキリと思われるのですが繁みの中からなので、

その姿はなかなか見られません。

 

たまたま、対岸で姿を現したところをパチリしました。

 

 

 

彼らの巣は、アシ(ヨシ)の茎や葉を束ねてカップ状につくられます。

ヨシの葉や茎を切り裂くことから

ヨシキリの名がついたと言われています。

人が入れるような所でもないのに、

とまっているアシが傷ついているのは、

巣作りの痕跡かもしれません。

 

オオヨシキリは日本で繁殖し、

冬季にはフィリピンやインドネシア方面に渡ります。

目の前に広がるアシ原で誕生したヒナたちが、

数ヶ月後には数千㎞もの長い距離を渡ると思うと、

そのたくましさには驚かされます。

クズの葉に大きなゾウムシの姿がありました。

一瞬シロコブゾウムシを疑いましたが大きなコブは無く、

小さなコブがデコボコ道のように並んでいます。

どうやら、ヒメシロコブゾウムシのようです。

 

ガードレールのわずかな隙間に、

キク科植物が黄色い小花をつけていました。

葉は細かく深く切れ込んでいて、

ティモフィラ属の一種のようです。

 

 

原産地は合衆国南部から中央アメリカで、

花壇から逃げ出したものが次世代を作り出して定着しているようです。

しかし帰化植物図鑑にはまだ載っていないようです。

雨や冬の寒さが定着の障害になってはいるのでしょうが、

個体数を増やしているのも事実のようです。

遠くない時期に帰化植物図鑑掲載されることでしょう。

 

園芸業界ではダークベルグデージーやイエローチャンピオン、

カラクサシュンギク(唐草春菊)などの名で流通しているようです。

より親しみやすい素敵な名前があればいいのに・・・、と思えてきます。