アジサイの葉に赤地黒斑紋型のナミテントウが見られました。
色彩や斑紋の多様性には、いつ見ても驚かされます。
ナミテントウのすぐ横には
キイロシリアゲアリと思われるアリも見られました。
この2種類を結びつけていたのは何だったのでしょう。
近くにアブラムシは見当たりませんでした。
偶然近距離にいただけだったのでしょうか。
近隣公園の調整池を囲んで生育するアシの葉に、
白い粉を吹いたような小さなものが密に付着していました。
近づいてよくみると、
体長が2ミリメートルに満たないほどのアブラムシで、
有翅型と無翅型が見られます。
夏が近づくと有翅成虫が一次宿主のウメやモモから
ヨシの葉に移動するモモコフキアブラムシのようです。
ヨシの葉には水々しさがあまり感じられないのですが、
水辺に生育する種類なので乾燥害の心配は少ないのでしょう。
秋が深まると、有翅成虫が二次宿主のヨシから
ウメやモモに移動して産卵し、卵で冬を越します。
宿主を変えるという生活様式は、
彼らの生活にどのような利点があるのでしょう。
複雑な生活環が形成された過程など、
私の中はで謎が深まるばかりです。
桑納川に沿って帯状に続くアシ原のそこかしこで、
ギョギョシ、ギョギョシのさえずりが響いています。
オオヨシキリと思われるのですが繁みの中からなので、
その姿はなかなか見られません。
たまたま、対岸で姿を現したところをパチリしました。
彼らの巣は、アシ(ヨシ)の茎や葉を束ねてカップ状につくられます。
ヨシの葉や茎を切り裂くことから
ヨシキリの名がついたと言われています。
人が入れるような所でもないのに、
とまっているアシが傷ついているのは、
巣作りの痕跡かもしれません。
オオヨシキリは日本で繁殖し、
冬季にはフィリピンやインドネシア方面に渡ります。
目の前に広がるアシ原で誕生したヒナたちが、
数ヶ月後には数千㎞もの長い距離を渡ると思うと、
そのたくましさには驚かされます。
ガードレールのわずかな隙間に、
キク科植物が黄色い小花をつけていました。
葉は細かく深く切れ込んでいて、
ティモフィラ属の一種のようです。
原産地は合衆国南部から中央アメリカで、
花壇から逃げ出したものが次世代を作り出して定着しているようです。
しかし帰化植物図鑑にはまだ載っていないようです。
雨や冬の寒さが定着の障害になってはいるのでしょうが、
個体数を増やしているのも事実のようです。
遠くない時期に帰化植物図鑑掲載されることでしょう。
園芸業界ではダークベルグデージーやイエローチャンピオン、
カラクサシュンギク(唐草春菊)などの名で流通しているようです。
より親しみやすい素敵な名前があればいいのに・・・、と思えてきます。