自衛隊の試験に限らず、いろんな受験勉強を指導していると、「問題を捨てた方がいい」とアドバイスをすることがあります。
誰が見ても難しい問題で、正答にたどり着くのが困難な場合には「この問題に見切りをつけて別の問題に専念しよう」とアドバイスをする訳です。
一般曹候補生の場合、私は積極的に「古文は勉強しないように」とアドバイスしています。
学科試験は全部で45問。そのうち、古文はたったの1問しか出題されません。
なおかつ、古文を極めるには英語を極める際に必要な労力の4割近く必要になります。
そんな理由から、私は古文は優先順位を最後にしましょう、とアドバイスしています。
さて、今年から数学には新しい分野が加わることになりました。
「データの分析」と「集合と命題」です。
「データの分析」はとても分かりやすい分野ですので、積極的に勉強することをお勧めします。
恐らく1問は出題されるものと思われます。
「集合と命題」については、細かく説明する必要があります。
この分野からも1問出題されるものと思われるのですが、この分野はいろんな内容を含んでおります。
1つずつ確認していきましょう。
まずは「集合」。これは分かりやすい分野ですので、是非やっておきましょう。
続いて「命題」。これは大学受験生でも苦手とする人が多い分野です。
理解がついていかない事項については深追いしなくてもいいと私は思います。
とはいうものの、「必要条件・十分条件」「命題の真偽」「逆・裏・対偶」など、まずは一通り学習をしてみましょう。
それでダメな場合にはその分野は捨てて下さい。
いよいよ多くの志願者が本腰を入れて勉強する季節がやってきました。
1つずつコツコツ勉強することはとても大切なことですが、上記の事柄を踏まえ、メリハリを付けて勉強することも必要になってきます。
大切なのは満点を取ることではなく、合格者の平均点を目指すことです。
今後の学習の参考にして頂ければ幸いです。