こんにちは。YSTの中鉢です。
一般曹候補生の最終合格発表は毎年11月にあります。
そのタイミングで、私は志願者の皆さんに体験記をお願いしております。
教材を購入されている方は、「めざ自通信」の最後の方に閉じている、例の、あのプリントです。
「めざ自通信」に付けている体験記は、基本的には合格者(入隊決定者)のみなのですが、私の手元には残念ながら不合格になった人や、仮合格を頂き最後の最後に入隊を告げられた方・告げられなかった方など、実に様々な体験記が寄せられています。
そのような体験記を読むにつれ、やはり、さまざまな立場の志願者の体験談をお披露目すべきなのではないかと思うようになりました。
必ずしも、華々しい体験談だけではありませんが、そのような方々の「想いのこもった」体験談を少しずつ紹介して行きたいと思います。
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受験体験記①[8年前のものです]
E.N.さん(浪人生,女性,宮城県)
いつかこの体験記を書くのが夢でした(笑)
今この体験記を書いている自分がいることが正直、信じられません。
私は去年の3月からYSTに通って勉強を始めました。
去年は曹候補士[現在の一般曹候補生に相当]の1次は合格することができましたが、残念ながら2次で落ちてしまいました。
でも私は絶対に自衛官になりたい! なるんだ! という気持があったので、もう1年頑張って勉強して試験を受けようと決めました。
2年目ということもあり、今年はYSTには通わずに自宅でYSTの教材のみを使って集中して勉強しました。
バイト中も試験のことばかり考えていたように思います(笑)
実は私は1度、陸上の二士[現在の自衛官候補生]で入隊したこともあるのですが、訳あって辞めてしまいました。
でも、新潟の地震やいろいろな場面で傷ついたり苦しんだりしている人たちのために頑張っている自衛官の姿をテレビで見て、改めて自衛官という仕事の素晴らしさや尊さ、やりがいに気付き、自分のやりたいことを見つけることができました。
なのでもう1度、自衛官として人生をやり直したいと思い、再入隊にむけて勉強をすることにしたのです。
他の受験者よりも大きなハンデを抱えているので、毎日が不安でした。
泣きたくなる日もたくさんありました。
気持ちの面だけでなく、勉強面でも勿論不安なことはたくさんありました。
でもそんな時は、中鉢先生にメールで質問をしたりして助けを求めました。
先生は勉強のことも、私のハンデのことも相談にのってくれて、とても心強かったです。
先生のおかげでなんとか9月の試験まで頑張ることができました。
二士の面接は、正直言って「・・・終わった」という感じでした(笑)
緊張しすぎて、途中つっかかってしまったり、最近気になるニュースを聞かれて答えたら、さらに深く掘り下げた質問をされてしまい、どう答えていいか分からず「分かりません・・・」と言ってしまい・・・
自己PR文も考えていたのに全く聞かれず、「以上です」とバッサリ終わってしまいました。
目の前は真っ白状態で、その後の身体検査は少しうわの空で受けてしまいました。
でも結果は補欠合格!
辞退者が出れば合格できる可能性があると言われました。
正式に合格できるかできないか、本当に運としか言えないなと思いながら、ドキドキしていました。
二士の合格発表があった4日後、担当の広報官の方から電話があり、
「正式に合格になったよ。おめでとう!!」と言われた時は、すごく嬉しかったです。
努力は報われた! と思いました。
面接は失敗したと思っていたけれど、面接官は私のやる気を感じてくれたのかなあ・・・! と思いました。
面接に関しては、正しいとか間違っているとか、そういうものはないんだと感じたし、大事なのは絶対に自衛官になる! という気持ちと姿勢だと思います。
夢を叶えることができて本当に嬉しいです。
4月からは人生の再スタートです。頑張ります!!
先生、ありがとうございました。長々とすみません・・・
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それでは今日はこの辺で。