実務補習では、課題設定が最重要ポイントです

事例問題では、「課題」に関する設問が多く出題されています。

実務補習では、まさに、課題を設定して、その対策を提言します。

上記は、私の実務補習時に使用した課題設定の図です。

診断士にとって、課題設定能力こそが最重要と言っても過言ではありません。

課題は、日々職場で設定され、対応策を実行されている企業も多いのではないでしょうか?

逆に、日々職場で、トレーニングできることでもあります。

非常に重要なことですので、すぐ使える様に鍛錬しておくことをお勧めします。

 

H29事例Ⅲで課題と対応策が第一問、第二問で出題

<課題の設定>

さて、第1問、第2問の課題を考えるとき、まず、現状認識から始め、そして、浮かび上がった問題点をレイヤー等分類整理。制約条件への整合性と対策実現性とあるべき姿への整合性を加味して、実行する方向性、つまり課題を設定。これらを与件文から読み取るわけです。

 

一番大事なのは、問題点の分類整理です。分析力です。

「問題点は、変化に未対応であること」と言い換えられます。

 

まず、変化に着目します。

変化は、第1問では製品を自ら造る、第2問は現状のリソースで効率化しなければならない、ですね。

 

それに未対応なことは、第一問は、生産計画をしていないこと、2つの班がバラバラなので生産統制どうするか、第二問は、専門特化単能工でノウハウ共有不足ですね。

 

課題は、未対応なことを、どうするか、です。

第1問の課題は、2班の連携強化、組み立て工程に対応した生産統制の実施と生産計画の立案。第2問の課題は、多能工化による柔軟な生産体制、でいかがでしょうか。

 

<切り分け>

問題点の整理を「設問の制約条件に着目」しつつ、「どの変化に未対応なのか」を特定してゆくと、設問者の題意にそう解答骨子が創れると思います。

 

2次試験は、課題設定力の習熟度を計る一面があると思います。是非、日頃の仕事から意識されることをお勧めします