https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180601/k10011461821000.html
「道に迷ったら、絶対に下ってはいけません!」
新潟親子遭難死のニュースを受けて、「迷ったら沢ではなく上に登るべき」という教訓が拡散されている。
登山素人が「川に行けば山を出られる」とつい下山しがちだが、実際は上に登った方が良いのだという。
これは大変ためになる教訓だし、拡散されて当然と思う。
だが、それより一番重要なのは「すぐに救助要請すべき」という教訓のほうではないだろうか。
https://mainichi.jp/articles/20180531/k00/00e/040/337000c
渋谷さん親子は5月5日午後2時ごろ入山。同8時過ぎ、「道に迷ったのでビバーク(野営)する」と家族に電話があり、翌6日朝「これから下山する」と再び電話があった後、行方不明になっていた。
「上に登った方がいいなんて知らなかった」これは当然ありうることだし、なんら恥じることではない。
知らなかったなら、仕方ないのだ。
山の怖さを知らずに登山をして道に迷ってしまうのもまた、仕方ないのだ。
だが、午後8時に道に迷った時点で、なぜ、救助要請しなかったのだろう?
ここが最も悔やまれるべきところである。
私は正直、昨今の、自己責任論による遭難被害者への過剰な叩きブームが救助要請を躊躇わせたのでは?とすら思う。
この親子は、自己責任論による被害者叩きの犠牲者なのでは?
そうではないことを祈りたいが、日本のモラルハザードは看過できないところまで来ているのではあるまいか。