青文字引用です。

「ブラック企業」は、人種差別用語である
従業員を酷使する企業を「ブラック企業」、従業員を大切にする企業を「ホワイト企業」と呼ぶ背景には、「黒が悪いもの」「白が良いもの」との価値判断が前提となっている。つまり、「黒は汚れてきたないもの」「白は綺麗で純粋」といった価値判断が働いている。圧倒的多数の人々はきっと無意識のうちにそう思い、なんの抵抗もなく「ブラック企業」という言葉を使っているのだろう。

 しかし、日本で暮らす「有色人種」の外国人は増え続けている。日本人の圧倒的多数も「黄色」という有色人種である。「色の有無」「色の是非」で価値判断を下す表現を使うことは、人々が無意識のうちに、肌の色が、有色かあるいは白色かで優劣をつける社会を育んでしまう危険性がある。「白人が上」「黒人が下」との概念を社会に植え付けたり、助長したりしかねない。これは道徳的に問題がある。英語でいう、politically incorrect(言葉や見解などが不適切で偏見的)の部類に入る。


あーこれねー
実は私もちょっと「やばいんじゃねえの?」と思ってました、ブラック企業という呼び名。
しかし今のところ日本国内の黒人さんたちから文句出てないようで、意外でした。
もっとわーわー言ってくるかと思ったけど、そうでもないですねえ。

いやすごいんだ、アフリカ系アメリカ人の、差別に対する意識のセンシティブさときたらもう。

こういう使い方はねえ、キレられてもおかしくはない、と思います。
日本人としてびっくりしちゃうのは分かるけれど、だって英語で黒人のこと「KOKUJIN」じゃなくて「BLACK」て呼ぶんですよ。
つまり「ブラック企業」って響きは「黒人企業」とまったく同じ響きを持つわけです。これは英語側の問題なのですが。

black list(こくじんりすと)は要注意人物一覧、black augury(こくじんのきざし)は凶兆、 black heart(こくじんのこころ)は陰険な心、

こくじんを表す言葉が英語で「black」なばっかりに、英語圏の黒人は「ブラック」という言葉にコンプレックスを感じちゃうわけです。

まだわーわー言われてませんが、そのうちわーわー言われてもおかしくないんじゃないかなあ、と感じますので、そうねえ、呼び方変えてもいいんじゃないかなあ。
脱法ハーブだって危険ドラッグに名称変更したわけですし

だって日本人にとっては別にどんな呼び名だっていいわけで、なんか誰かから色々言われるリスクのある呼び名をがんばって死守する必要もないような~

ちなみに黒人さんたち、柔道の「黒帯」(black belt)という呼び名は非常にうれしいそうで。
「ブラックという言葉がいい意味に使われている!」ってね、喜んじゃうようだ。

実は日本語には黒を良い意味で使っている単語は他にもあって、たとえば「くろうと」はむかしは「黒人」と書き、「しろうと」はむかしは「白人」と書いた。

こういうのも教えてあげたいね、喜ぶんじゃないかな、黒人さん。

そもそも日本語だと黒人=こくじん、黒=くろ、と漢字は共通していても読み方がまったく違う。
この読み方がまったく違う、というのは結構大事で、たとえば「はらぐろい」という言葉を聞いても「こくじん」は連想されない。

しかし英語だとa blackでそのまんま「黒人」の意味になってしまう。

当然日本人は「ブラック」というカタカナ語から「こくじん」を想像しないから、「え?なんでブラックって言葉から黒人の話が出てくるの?」これが日本語話者の感覚だけれど、英語話者だとそうもいかない、「ブラック」からもろに「こくじん」を連想してしまうところがあるのでしょう。

英語にも日本語の音読み、訓読み、カタカナ語的な違いでもあればまた違ったんでしょうね。

BLACKという単語は様々な意味を内包する、ゆえにいろいろなイディオムに使われてしまう。
こんな単語を人種の規定に使うから、いろいろ問題を生むのだろう。

唯一の根本的な解決法は、英語が黒人の呼び名を「BLACK」にするのやめることなのだ。
そのためには白人の呼び名を「WHITE」にするのもやめるべきであり。

そもそも人種差別とは、白人がおのれを「WHITE」と規定し、それ以外を「COLORED」と規定したその瞬間から始まっている、白人問題なのであるから。



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