「教員は夏休みがあっていいよね〜。」なんて思われていそうだな〜と思いますが、年次休暇を消費できるのがこのタイミングなんですよね・・・。

 夫は企業勤めで、先日は私の精神不安定のフォローで急遽、年休をとって休んでくれるようなことがありました。

 「休ませてごめん。」と言ったものの、「まあ、こう言う時に休めなきゃね。そのための休みだし。」と言っていました。

 でも、教員は担任をもっていても専科であっても、急に休むと周りに多大な影響を与えることになるから、そのプレッシャーもあって普段はそうそう休めない。熱が出たら、感染症予防のために出勤しないで病院行ってくれと言われるくらい。

 そんな教員が夏休み中、どんな風に過ごしているかと言うと、部活を担当しているか。経験年数。あとは管理職かで変わってくる。

 部活は夏休み中も実施することが多いから、たとえば、とある運動系部活の顧問だった後輩の過ごし方を聞いたことがありますが。午前か午後にほぼ毎日、お盆期間や学校閉庁日(完全に学校を締める日)以外は出勤。

 てえへんだ〜。

 もちろん、熱中症警戒アラートが出ている時は「今日はお休みです。」ということになるそうなのだけど、そうでも、ただでさえ暑いのにやっているのが大変。そして休めない。年次休暇を消費する機会はなくなり、年度末に溜まったまま・・・。

 私は今までのところ、部活顧問補佐ていどしか担当したことないけれど、それでも年次休暇を消費し切れた年はないです。

 ちなみに部活動補佐は、遠征に行く時の引率要員。一度、朝四時集合の夕方六時解散ということがあって、さすがに移動のバスでうたた寝しました。帰りは電車移動だったから、子どもを整列させて他の利用者に邪魔にならないように気をつけさせ、電車に乗り込めたら、熱々の時期なので「(電車内って飲み物NGかな? でも子ども達汗かいてるし・・・。)みんな〜、熱中症予防のために水筒飲んでね〜。座れる場所ができたらとにかく座っちゃってね〜。(小声)」とやっていました。

 昔は夏休み期間にプールもあり、水泳大会があって、その強化選手たちを指導(水泳なんて専門指導したことないよ〜。)して、遠征で大会会場に行き、熱中症になりそうになりながら炎天下のなかで応援したり。指導者じゃなくても応援にしに行くもの! みたいな風潮があったので、奥歯を抜歯したてでパンパンに腫れて、食べられるものもゼリー飲料しかない状態で行ったことも。

 そして経験年数。私が初任者だったころは、全10回とかだったかな? それくらいの回数の研修を入れられており、さらにはフィールドワークなどもあって。とにかく地域を10キロくらい歩き回ったこともありました。

 この研修の回数は、担当部署と経験年数で何回あるか変わるため、たぶん一番多いのは初任者だと思うけど、今はどうなんだろう。中堅になると、担当部署くらいになるので、今は研修センターへも車移動できるようになったから楽になった・・・と思っています。昔は車なんてなかったから、へんぴな場所にある研修センターへ徒歩で練り歩いて、汗だくで研修受けて。そして夕陽が厳しいなかをまた練り歩く。って感じでした。

 管理職は校長か教頭のどちらか一人はいなくちゃならないので、更に大変でしょうね。

 それに出勤日。会議したり、何かしら職員で作業したり。特別教室(普通教室は担任でやる)の床のワックス掛けとか、廊下とか。なにがしかの作業。汗をかいて取り組みます。

 それから日直。これ地域によって言い方変わってくるから、あえて普遍的なタイプの言い方。日直は、だいたい2人体制でシフト組んで、学校の花の水やりや生き物飼っていたら餌やり。校内の一部掃除。雑用を細々としたことをして、それが終わったら電話や来客対応。業者さんが作業しにきたり、電話で転入生の対応したりとさまざま。

 合間に自分でやっときたい作業をすることもありますが、大抵集中して作業できないから、終わらないし始まりもしないことも。

 なので、臨機応変に対応しつつ自分たちの仕事をしている事務室の方々を尊敬。

 この夏休みの時期だけは、定時出勤と退勤ができる。定時はだいたい8:15〜16:45ですね。これ以外の普段の出勤では、定時が守られていない・・・。たぶん、多くの保護者の方々は我々の定時を知らないのだと思う。

 日直のときはお昼を外に食べに行くことができないから、コンビニ飯になりがち。

 あとは、研究授業が夏休み明け以降にある場合、夏休み中に学年で集まって検討会とかします。

 それと、校外学習やら修学旅行やら何やらの行事がある場合も、夏休み期間に下見に行くことが多いかも。お金出ないのが不思議なんだよな〜。これ。なんではるばる遠出しているのに、出張費とかないのかな。

 そんな感じで、これが最低限やること。あとは人によって、たまっているテスト(ためちゃいけないと思うんだけど)などのプリントを採点したりといった作業の日を作っています。お子さんがいる人が多いかな。私はテスト、その日のうちに返却&振り返りさせたいから、テストが終わり次第提出させて丸つけして、休み時間に溜まっている分も丸つけして、極力その日のうちにか、翌日くらいに返却しているから。溜め込むと丸つけするのってしんどくもある。おまけに振り返りしようにも、新鮮度なくなって意味なくなる気がするし。個人的な意見です。



 なんやかんや言いたいのは、教員にとって夏休みは正当な働きができる時期。ふだんは違法な働き方。って感じですね。中堅になるとお休み取れる期間が長くなるから、私は年次休暇をなるべく詰め込んでいます。詰め込んだ後から「ここ出勤して。」って言われることがあるのでサービス出勤することもありますが。

 リラックスして日頃の疲れを癒せる反面、旅行とか好きじゃないので、そこまで休み取らなくても・・・と思いつつ、無駄に出勤はしたくないから休みにする。って精神でやっていました。

 今年は休職だから旅行は行かないけれど、夫がお出かけ好きのため。ジョイポリスとか、そういう天候に左右されないレジャーにでも行こうかな。と思っています。行列がめちゃんこ苦手なので、混んでいないことを祈って。


※蛇足

 「鬼滅の刃猗窩座再来」観ました。ネタバレ注意!

 激混みでした。劇場版特典はポストカード。週によって出てくるキャラクターが変わるそうですね。夫は今回出てきた伊之助が好きなので、なぞにとっておいてあります。あとは玄弥。

 行列に入ると発作が起きる(電車でも混んでいても混んでいなくても同じ現象が起きる)から、夫が買い出しをしてくれて助かりました。なんなら開演時間まで、ベンチがあるところで待たせてくれていました。

 さすが鬼滅のアニメーションというか、無限城の描写が予想以上に細かいというか。あんなものの地図、どうやって作るの? とも思ったり。めちゃくちゃ素早く筆で描いていたけれど、蠢く城をどうやって・・・。

 という謎も感じたところはあるけれど、予想では童磨戦(カナヲと伊之助)に猗窩座戦にちょっぴり黒死牟戦をやるのかな? と思っていたけれど、2時間半もあってそこまではやらなくてびっくり。アニメ映画なのに、時間長すぎてびっくり。この感じで第二章、第三章とやっていくのか。とびっくりしました。

 前回の無限列車編では興行収入一位という快挙でしたけれど、今回はどうなるんでしょうか。とにかく劇場の数がたくさんあってはんぱないな〜ゴリゴリ推すな〜と思ったものですけど。

 色々な場面で原作にないちょい足し部分があったので、よい改変だなあと感心しました。狛治のお手玉のシーンとか。なので、やっぱり鬼滅の刃が好きな方は一見の価値はあるなと思います。