先日、勤務校の運動会がありました。

 お手伝いできることはしようと思って、朝早めに行きました。

 保護者の方々がたくさん来る日なので、いつものように車では行けないから電車か・・・電車恐怖症(パニック障害と強迫性障害のせい?)だから、憂鬱な部分はありましたが、早起きした私がばたばたと身支度していて、ふと寝室を覗いたら夫が起きていました。

 帰宅後に聞いた夫曰く「メイから要請されたら送るつもりでいた。」とのことで、知らずに「起きてるってことは、送ってくれちゃう感じ・・・?」と恐る恐る尋ねたら、「野球の試合あるから、◯時までに帰ってこられるならいいよ。」と言ってくれて、一番大変な行き道を送ってくれました。助かるぅ。

 現場につくと、準備は何にもすることがありませんでした。けど、「何かできることあればしますからね〜。」と言っていた私に、放送席(毎年放送担当で主担当の方とも流れや分担をお互いに理解し合っている仲)に座らせてもらえることになっていて。副担当の方は色々あって初めての担当かつ、準備など、都合が悪くて参加できていなくて何をすればいいか分からないときた。

 お節介かな〜お邪魔かな〜と恐る恐るながら、副担当の仕事である子どものアナウンス指導や必要に応じて落とし物アナウンスをしちゃいました。運動会って、すごく賑やかな上にBGMもあるから、アナウンスにコツがいるのですが、当日にならないと保護者や全児童がグラウンドに集まっているというような条件が揃わないから、どの程度声出ししないといけないのか分からなかったり。

 教え子だった子達に「高い声の方が声が通るから! デパートとかでも、高い声を作ってお姉さんがアナウンスしてるでしょ! 文章で読むんじゃなくて、単語で区切りながら言う感じにしよ。じゃないと、聞き取れないからね!」という感じで指導。

 そうなったのも、最初は遠慮ぎみにしていたけれど、あまりにも声が通らないものだから、主担当の方が「もっと言ってやって!💢」と慌てて私に言ってきたり、副担当の人も、普通なら『放送の仕事があるから基本は放送席を離れないです。』と学年で話を通しておくところ、そうしていなかったようで自分の学年の時に仕事が入っていたから「私これから抜けるから、メイ先生お願い!」と託されたりしたので。

 そんなこんなで、思った以上に仕事させてもらえました。

 私がアナウンスする度に、運営で各地に散っている六年生たちは「この声、メイ先生じゃん!」となっていたらしいです。

 放送でがんばってアナウンスし終えるたびに「いや〜イイ声してたよ! さすが◯さんだね〜。」と褒めて、嬉しそうにしている子どもが可愛かったです。

 そして六年生の表現の出番を見たら、「(ああ、お母さんにあれだけだらしないと心配されていた子が、きっちりみんなと息を合わせて動いている〜。)」「(あのやんちゃ君、いまこっち見て照れくさそうにしていたな〜。)」「(大人しくて控えめで運動苦手なあの子がびしっと動きを合わせている〜。)」とか、各々の姿を見て、思いました。

 「(あ〜。休職していなかったら、遠慮なくこの場に座っていられたし。子ども達とも苦楽を共にできていたし。たくさん悩んだり大変だったりしていた子達の助けに少しでもなれていたかもしれないのに。知らぬ間に立派になっちゃってるよ〜。)」

 という、感動と悔しさとで複雑な気持ちになって、少し泣いちゃいました。

 悔しさの方が強かったです。なんで心身が壊れちゃったんだかって後悔。自分ではどうしようにもなかったことだけど。もっと手を抜けるところを抜いて、「無理です!」ってもっと早めにNGを出していたら、休職なんてことにならなかったんじゃないかな〜。

 この場で堂々と「みんなの先生です。」って顔して過ごせていたら良かったのになあ〜。と思いました。

 そんなこんなで運動会も終わり、後片付けも精力的に取り組みました。

 その間、卒業生が(卒業生も受け持ったことある)遊びに来ていたので、「暇なら椅子運んで〜。」とお願いしたり、おしゃべりしたり。

 保護者の方も私のことを覚えていて、声をかけられたり。

 どこを歩いても「メイ先生〜どうも〜!」と話しかけられるのは嬉しいやら、悲しいやら。

 「病気はどんな病気なんですか?」「おめでたですか?」と謎の疑惑が出ていたり。てきとーに「ちがうよ〜。たくさんの薬飲まないと身体が思うように動かなくなる病気だよー。」と言っておきました。なんで子どもできたと思われてんだろ。当時、軽く説明していたのにな。

 卒業生とも話しつつ、下校の支度が終わった子ども達とも軽く話ができました。

 早く現場に戻りたいけれど、今の私じゃまだまだ無理って主治医に言われちゃっているからな〜。悔しおす。

 片付けが終わったら、管理職の方々のところへ行って「色々とでしゃばった真似をしてしまい申し訳ありません。でも、自分としては現場に戻ったときの実感が掴めて良かったです。」と言えば、「手伝ってくれて助かったよー。」「いい経験になったならなによりですよ。」「身体大事にね〜。」と言ってもらえました。

 そうして帰宅し、疲れを癒そうと近くの温泉施設に夫とGO。あかすりとリンパマッサージもしてもらいましたが、翌日は疲れで身体がガチガチでした。


 そんな感じの運動会でした。ついお節介するのが私の良いところでもあり悪いところでもあるな〜と思いましたが、まあ要請されてやったわけなんだからいいっしょ。と結論付けることとしました。



※蛇足

 「けーさんとたろー」チャンネルが好きな我が家。本職の仕事もありつつ、YouTuberとして、毎日のようにショートや動画を出しているところがすごい。SNSのコンサルみたいな仕事もしているらしいし。職場からも認められていて、チャンネルの紹介が職場のサイトにアップされています。

 そのけーさんとたろーでえむびーてぃーあい? 診断をするっていう動画があったので、夫婦でやってみました。夫はエンターテイナー。私は建築家でした。性格、はっきり出ますね〜。おもしろかったです。