私が勤めていた過去の学校はやや小規模で、つまるところ校務分掌も一人につき何個も受け持たなければならない場所でした。
私は重ためのものから軽いものまで、最大で四つ? 五つ? くらい兼任していた頃もあります。
中には時たまくる書類を処理すればいいものだけのものであったり(これもたくさんあれば負担になりますけども)、長年持ち続けることになった「情報」のような、頻繁に書類仕事や研修、学校内の備品の管理や個人からの不具合の相談を受けたりするものもありました。こういう「重ため」な分掌は仕事内容が複雑だから、在校年数が長くなるであろう人に持たされることが多いです。(「情報」は分業化を果たしているので、私の勤務校では私が担当を終えて以来は人が変わるようになりました。代わりに「GIGA」担当の分掌は専門知識ないとキツい、ということで、得意な人が例年受け持つように変化しています。かわいそう。)
「家庭科」は軽いとは言われていますが、それは前任者達がしっかり務めを果たしていれば何ら問題ないわけで。
過去、今もかもしれませんが、完璧主義に近かった私からすると、受け持った時には「えー・・・これも授業を実施する時の委員会から送付されてきた注意喚起なんかをまとめた書類もないんだ・・・家庭科準備室は魔窟みたいだし・・・(ゴキブリでるし)こんな環境でやっていたら実習で中毒起きないかな・・・。」という状況で。
たしかに担任の仕事は忙しい。でも、だからってこういうところを手を抜いてしまうと、問題が生じた時に色々言われるのは責任者と担当している私・・・。そして私は手の抜き方が下手なタイプ。
と思って、担当した時は殺風景だった家庭科室を夜な夜な送付されておいて捨てられ行く掲示物を、せっせと掲示して、授業展開する上で必要な文書を作成したりとしていました。
こういうことをし続けていたから、過労からの精神疾患になったんだよね・・・。と、今でも「がんばりすぎ」と反省します。それに、若いなりによく分からないままやっていたものだから、これでいいのかもよくわかんなかったから、使い勝手のよい環境になったのかも分からなかったし。それを評価してくれる人もいなかったものだから、あれで適切だったのかは今でもよくわかりません。
ミシンの管理などもわりと手間で、夏休みに業者の点検を入れるために連絡して、予算もらって、不具合のある無しを報告書にまとめたり。
でも私、ミシンが超苦手なんです。利き腕の問題かもしれないけれど、裁縫全般が苦手。右手用にできているものだから、指導する時も、それは参ったものでした。得意な子に先生役として班構成して、なんとか凌いだものの。けっこう裁縫得意な子がいてくれて、本当に助かりました。学び合いの有り難さをしみじみと感じました。糸が絡まってもなんもできない無能な私にほとほと嫌気がさす。ただでさえ高学年の指導って大変なのに、授業も難解になるからめちゃんこ大変でした。
だから次の勤務校は大規模で、「えっ。家庭科専科なの!? なんていいところ・・・。」と思ってしまいました。
そうして作り上げた文書、忙しい担任の人たちでもさらっと読んで「コレだけ気をつけたらいい」を1ページに凝縮して注意事項をまとめたものをデータとファイリングに残して置いて、転勤したのですが・・・。
その次年度、新しい勤務地で環境変化に苦手な私はストレスを溜めつつがんばっていたなかで、なんと新家庭科主任を含む(私より経験年数は上の人で、家庭科を行う高学年もよく担当していた)若手の2人が、調理実習でNG行為をしてしまい。(もちろん、『これ読んでおけば大丈夫なようにしてありますから、新年度になったら配付してくださいね!』と引き継ぎで伝えていた書類の中に大きく赤文字で記載していました。)問題発生。ニュースになるほどのことではなかったものの、2人は訓告処分? を受けていました。
なーにやっとんじゃー!! だから言うたやろがー!
と思いつつも、密告してきた同じ学年の人(元々組んだことのある人。やらかした人たちも組んだことあったり親しかったりした人だから、どういう人たちかはよく知っている。)に「私、ちゃんとそのこと、書類に残して配付してねって◯先生に伝えましたよ? 配付されました??」「えー? 貰ってないよ。知らなかったわー。」と言われて、愕然としました。なんなの私の努力・・・。
いい意味でおおらか、悪い意味でてきとーな学校と教員が多いところだったので、悪いとこ出たな〜としみじみ。
ちなみに新しい勤務地は大規模なので校務分掌もわりと少なめにしてもらえましたが、それでも大変バッドタイミングな時期に「情報」と「道徳」を受け持ったので、わりと忙しかったです。
こういう仕事をちゃんとしないとしないと問題出ちゃうし、でも担任業は忙しすぎるし。できたら担任業だけに専念して、校務分掌は専門のスタッフが配置されてほしいとも思いました。
私、地味に研修や書類がバンバンくる業務ばかり担当させられていたんですよね・・・なのにそれを評価してもらえないのもきつかったです。そんなん当たり前〜。みたいな。よく「研究」や「体育」が『うわっ。大変だね〜! 大丈夫? 何かすることある?』とみんなから言われがちなんですけれど、いやいやみんなに配ってる文書、これ全部私がいちから作ったもんですからね。みなさんプログラミングやらICT活用要請やらGIGAスクール導入やら、道徳の教科化の過渡期を担当していないから知らんでしょ。大量の文書と長い時間拘束される研修会で収集したものを要約したの私ですよ。
と、いうのは、がむしゃらに働いていた間は別に何も思っていませんでしたが。さすがに家庭科の件は、年度末に「配って一読するようにしてくださいね!」と引き継ぎして新年度早々に「やらかしたよー2人もさ〜。」と聞く羽目になったときは脱力感を覚えましたよ。
ちなみに。
年度はじめには、各部会(校務分掌の教科など)で基本的に各学年一名が集まって会議に参加するのですが、「道徳」の部会でオリジナルの資料を配付する際に、『今度転勤してくる人さ。前任校が道徳の研究校だったの。そんで、道徳主任だったのね。で、その人は親しい人でも嫌いな人でも無差別に嫌がらせする趣味があるんだよ。意味わからなくて怖いから気を付けてね〜。』とリークされていた人がやはり参加していた時には、「(あああ私なんかが主任でごめんなさい自分で希望しているわけじゃなくて継続して持たされているだけなんですなんなら今すぐあなたが主任やってくださいお願いします)・・・えっと、教科化があったので、所見作成などの参考になるかと思い、こういった文書を作成しておいてあります。学年で共有しておいてください。」と資料を提示すると、「あらすごいわねー! よくまとまってるわー。私、道徳の研究校だったけれど、いい資料だから前の学校にもあげたいぐらいよ〜。」「そ、そうなんですね〜。◯先生から見て、修正すべき点などありましたら改訂して再配付しますが、いかがですかー?」「このままで良いと思うわ〜。」とにこにこ顔で言われてホッとしたのも束の間、案の定嫌がらせされました。昔、漫画であったよね、微笑み三年殺し? みたいなの。コレか〜。とがっくりきました。私が犯すとはありえないと言い切れるミスをしたかのように見せかけられ、教頭に「すみません・・・〜ということがありまして・・・。言い訳になってしまうかもしれませんが、私はこういうところにはかなり気を付けていますので、なんでこうなったのか本当に原因が思い当たらないのです・・・。お手数おかけしてしまい、申し訳ありません・・・。」と謝罪する羽目にもなりました。教頭も察してか、「いーよいーよ。大丈夫。なんとかなるなる。悪いけど、始末書みたいなのは書いてもらうことになるけど、ごめんねー。」と言ってくれて、更にそのミスが半年後くらいに、やはり人為的に作為されたものだと判明したときも「あ〜。やっぱりそうかあ・・・。まあ、証拠はないからどうしようもないけど、とにかく気にしない気にしない。解決したと思って放っておこう。」と言われました。
くっそ〜!! なにが「メイ先生と組みたいわ〜❤️」だ! 組んだら精神破滅してたわ!! 実際に同じ学年になった若手が精神病んで一時期療養休暇とっていた原因があんたなのも知ってんだからなー!!
と、足の引っ張り合いなんかを意図的にする人がいることも困りものでした。故意じゃないなら「もー! まあ、あの人なら仕方ないっか・・・。はあ・・・。」と思えても、こういうのはほんとに厄介。何をしでかされるかホントに分かったもんじゃない。
他にも諸々と事件があり、同僚との確執が主に精神的負担となってダウンするハメになったんですよね。若手の頃は色々と独りよがりだったり力不足だったりで上手く対応できなくて子供や保護者の方の怒りを買うこともあったし、そりゃまあ悪気はないにしろ、確かに私の失態だったな。申し訳ない。と納得できていたから、ストレスではあるけれど「仕方ないよな〜。」と思えたし。中堅になった頃くらいからは「いやこれ一般常識としておかしいよね?」というクレーム以外には変なこと言われたり、子供達にも不満を抱えられたりすることもなかったから。「あ〜、担任って面倒な書類仕事さえなければ楽しー! おもしろーい!」と思っていました。
だから、私の現場復帰に必要なスキルは、「同僚とうまくやること」なんです。方針が違って認められない相手でも、一定は受け流すスキルとストレス耐性を身に付ける必要がある。あとの聴覚過敏などの発達障害でどうしようにもない点については、障害者手帳を盾に配慮してもらうしかない。すでにその策も着々と、私をよく知る教頭と相談して「こういうやり方ならいけるんじゃない?」と講じている最中です。
というわけで、休んでいる間に教員の仕事量が減ってくれることを祈りつつも、担任復帰できる力を身につけなければです。
蛇足。
小さい頃から放任されていたのもあって、宵っ張りな性質をもつ私は、寝つきが悪い。そして予定があればちゃんと起きるけれど、大事な予定があると予期不安で明け方まで眠れないで、2時間睡眠で校外学習や修学旅行にゴーすることもありました。
これは睡眠導入剤や睡眠を深くする薬を飲んでいても変わりません。平日なら身体が仕事で疲れ切っていたら寝付けるのですが、何も予定がないと眠れない。そして遅くに起きてしまう。
早く起きることだけ意識して、と医師にも言われていますが・・・なんも予定ないのに早起きしてなんの得? って感じで、なかなかリズムを整えられません。
だからデイに行く日を増やして(リワークは増やすのNGが出ている)行けたらいいのですが、デイだと気軽に話せる人が来ないのでヒマと孤独に苛まれる。自習用の本を読んで過ごし、ある程度話せる人とタバコミュニケーションしたりもしますが、それも限界がある。
なので、最近はジムに行くか、カラオケ行くかなどと検討中。ためしにヒトカラ行ったら、まあまあ時間潰せました。でも、代わりに乾燥と冷房のせいで風邪ひきました。
体力なさすぎ・・・。
早起きは普通に仕事している時は、いくら休日に生活リズムが狂ったことをしていても、できていたのにな。ここが今の悩みどころでもあります。
こんな時間まで動画観たりブログ書いていたりするのが悪いんですけどね。でもなかなか止められない。人間は易きに流される・・・。私も人のこと全然言えないですよ。