↑寝ているとやってくるアオちゃん。この後、撫でていたら私の肩のところに移動して、もみもみしながらぐるぐると喉を鳴らして癒してくれました。夫に自慢LINEしたら「なんで💢」と言われました。夫にはしないもんね。
学校の教員は、「校務分掌」という、いわゆる部署的な仕事を各自割り振られる。その仕事量や内容の大切さに対して、校務分掌にも各学年から担当者が割り振られるといったものもある。私は長年「情報」を担当していたけれど、「もうダメー!」となるまでは一人で仕事を回していた。なぜなら、「情報」は年々仕事量が増えていくものだったから。
ちなみに昔、やりたかったのは「図書」。でも、希望を出しても旧担当に分があるため、旧担当が転勤するまでは担当できないかなー。と思っていたらふと担当を任されて「ヤッター⭐︎」と思えば、「都道府県で実施する大規模な研究会が一年単位であるから。よろしくね。」と言われ、「ひー!」となりつつ、遠くまで研修に赴いたり、研究授業を行ったり、図書委員会の活動を拡充したりして成果を挙げたのに、必死だったのでやり方がワンマンだったせいか上手いこと転がされていたのか、翌年はまた別の重ための分掌を待たされて「私のこの一年なんだったの?」となりました。
話は逸れましたが、ここ十数年で、教育現場でも毎年のように新しいシステムが導入され続けていた。それが便利だったり不便だったりするところが介在しているところが困る。特にアナログ人間的には、新しいシステムに適応するまで時間がかかるもんだから、大変。
例えば、昔は個人のUSBを使っていた。でも、よくニュースで見かけることがあったと思いますが、USBメモリなどの個人情報が入った記録媒体を車上荒らしで盗まれたり、紛失したりして、個人情報漏えいの危険があり、まずいねってなった。
なので、今は学校のサーバーに直接ログインするためだけの個人キーが配付されて、それを使って学校で個人情報を扱うような仕事をするようにした。キーを紛失しても情報漏洩の心配がなくなるもの。
しかしながら、小さいお子さんがいるなどして、早く帰らなければならない人は自宅で仕事をしたがる。(ちなみに残業代等は発生しない。)
そこで、自宅パソコンでもログインできるように、自宅パソコンを登録してログインできるようにする作業が必要になる。
そういったものが導入されたとき、私は情報担当(わりと校務分掌のなかでも大変と言われている。体育や研究主任なんかに比べたらまだ軽いけれど。)だったので、「えー。ソフトもハードもよう分からん私に案内できるかな・・・。」と思い悩みつつも、なんとか資料を読み込んで、ベースの申請書に手順を書いて配付し、申請書が各人から戻ってきたら「えーと、これはこうして? こうすんのかな?」と手間取りながら申請手続きを行った。
情報の仕事としては他にも多数あって、情報担当者の研修会参加。プログラミング導入時には追加研修と、プログラミング授業に必要な教材を購入手続き。低学年はアナログでもやれるように、教材を手作り。もちろん、1年間どんな情報関連の授業を行うか、年間計画を立てる。これは他の分掌だと、毎年使い回しすることが多いけれど、毎年のように新しい要素を取り入れられてしまうから、作り替えなければならない。
ICT拡充でパソコン室にタブレットが40台導入された時には、充電庫とタブレットを紐付けできるように地道な作業。その2年後くらいにGIGAスクール導入で、全児童にタブレット配付、全教室に充電庫が配置となり、ICT用に届いたタブレット(まだ使い易い)はどこかへと消えていった。なお、GIGAスクール導入時まで情報を担当していて、「もう私一人で大量の書類を処理したり学校のホームページ更新し続けたり個人の手続したりするの無理ぃー! そもそも私、Bluetoothの仕組みも分からないアナログ人間ー!」とお手上げ状態になり、校長と相談して、今まで名ばかりの各学年の情報部担当者達に本格的に仕事を割り振るようにした。ホームページ更新作業も、誰でもこれさえ見たら分かる、スクリーンショット多用して解説を入れたベース書類も作ったし、キーの解説は作ってあったから、「スムーズに作業できるようにはベースを整えてありますので、あとはお願いします。」と各学年担当者に頼んだ。
過剰な仕事量のため、他の学校でも同じような体制を取るようになっていたらしく、別の学校から赴任してきた人からも「前任校でもこういう風にやってた。」と言われました。一人じゃ無理よね・・・。
暫くは「メイ先生ー。パソコンが壊れちゃって。」「あ、担当を決めたんです。それは◯先生に伝えていただけますか?」とのやり取りがあったり、ようやっと情報の担当(といっても、他にも道徳と人権を兼任したいた。道徳も教科化の過渡期に担当していたから、どのように道徳が変化してどのようにやっていくかの研修会を開くなど、大変だった。)を外してもらった後も、「メイ先生ー。ネットに繋がらなくって。」「あの、今はもう情報の担当ではないです・・・そして私もそういうのは力になれそうにないです。」「あっ。そっか。情報といえばメイ先生だったからさー。」とのやり取りが暫く続いていました。
個人情報漏洩の危険性は低くなったけれど、それは家庭訪問でも同じことが起きていたと思う。今は家庭訪問がない学校も多くて、その理由はなぜかなーと考えた所、住所や名簿を外で持ち歩いてお宅に伺うわけで、そりゃどこかに置き忘れる危険性が高まる。実際に、名簿紛失した方を知っている。実害はなかったそうだけれど、保護者会も開いて謝罪したらしい。ちなみにその人はそれが理由か分からないけど、数年後に教員を辞めていた。
そもそも何故にアナログ人間な私が情報を担当し続けることになっていたかというと、前任校で親しくしていた教員から教務に変わった人が、「俺、教務になるからさー。メイ先生に情報任せるからー。色々教えるからよろしくー。」と引き継いだのが原因で。
専門性が高い内容だけど、まだ10年くらい前なら、ただ書類仕事に追われるくらいのもんだったので大丈夫でしたが、どんどんとソフト面やハード面の知識が必要になってしまい。
「メイ先生〜。パソコン落としちゃったんだけど、様子見てもらえないかなー?」「(画面割れてるから様子見るも何もないじゃん!)えーと、これは修理依頼出して送らないといけないですね。ちなみに半年以上戻ってきません。」「えー!」「(えー!じゃないよ!)内緒でプールしてあるパソコンがありますから、それを使って仕事してください。」と、教員一人につき一台しか与えてもらえないので、過渡期のドサクサに紛れて何台か故障した時用にパソコンをプールしておいたり。登録している台数と実際に存在している台数の調査が入った時には、私は情報から去っていたので、担当になった後輩が「あれぇ〜??」となっているのを「ごめんなさい・・・。悪気はないんだけど、壊れた時用にとっておいたやつがあるんだ。修理依頼出しても半年以上戻ってこないじゃない。だから上手いこと言い逃れしてください。」というやり取りもありました。
もはや担任団も専科もパソコンがないと仕事にならないのに、ギリギリの台数しか渡してくれないケチなところにも悩まされました。GIGAスクールで全児童にタブレットを配付している場合じゃないよ。
せめて私にできることは保管庫に収納できる範囲の大きさのパソコンケースを用意して、色分けして各学年各クラス専科と見やすくしつつ、パソコンを保護することだけだ・・・。と、ケース選びにも悩んだり。保管庫が狭いんです。今まで剥き出しにして保管してたから故障させる率が高かったんだろうと思いました。
GIGAスクール導入が本格化した時には、ソフト面に強いという音楽専科の方が担当になってくれたので、「ありがたや〜ありがたや〜。」でした。
しかしながら、新しい校務分掌を持つたびに「何のデータも残ってないじゃん! 仕方ない私が作るか・・・。」の繰り返しで、新年度が特に大変でした。渡された資料が綴じられた紙ファイルを確認した時に、「えっ。この文書って毎年保管しなければならない公的文書じゃん。なんでコピーじゃなくて原本を全部綴じてるの?」となって、イライラしながら全部の資料に目を通しながら必要な文書をコピーして綴じ直して、公的文書を綴じてという地味に時間を割かれる仕事を押し付けられた時には怒りを感じました。
こういう分掌の資料なんかもそうなんですけど、みんなに配って共有した方が便利なものを、「自分ががんばって作ったのに勝手に他の人に使われるのはイヤ」と感じる人が結構いて。後輩から「教室掲示にこれがあると便利だと思うので、皆さんの分も用意しておきますね。」「ありがとー! 助かるー!」とやっていたら、ツンケンした態度で「それ、俺が作ったやつなんだけど。なんで持ってんの?」と言ってくる教員もいました。「これ、◯先生がくれたものなんですが、⬜︎先生が作ったものとは知りませんでした〜。使っていいですか? 学年みんなに配られていますけど。」「・・・いいけどさ。」と、喧嘩腰ないやーな感じな人もいました。
イイものって評価されて使い回されるの、そんなイヤかなー? 私だったら「どうぞどうぞー!」なんだけど。使い易いって評価されているのって嬉しいし。実際に「これは傑作でしょ!」と作成した給食当番表を学年のデータに残しておいたら、次の学年の人たちが使い回していて「(フフ・・・それ、私が作ったんだけど、やっぱ使い易いよねー?)」って、嬉しかったけどなあ。
とにかく自分の成果を共有しない人が多すぎて困る。これは現場の悩みでもありますね。