デイケアの利用者さん達から結婚失敗エピソードを聞くと、「うちの義実家は優しく見守ってくれているけれど、本音はどう思っているんだろう。ハズレ嫁だとか思われていないかな。」と不安になりました。

 定期的に連絡や贈り物をくれているお義母さん、誕生日やバレンタインにはプレゼントを贈ってくれるお義姉さん。果たして心中は如何なるものか?

 と、モヤモヤしていることを夫に打ち明けると、

 「まあ、そりゃ色々と思うところはあるんじゃない? でも、ハズレ嫁だとかそんなん考えてないよ。不安だったりするだろうけど。」

 「そうかなあ。あなたと結婚させて失敗したとか思われてないかなあ。」

 「いや。心配性だからお母さんは、どうしているか不安には思うと思うけど。そういうこと聞かれるっちゃ聞かれるし。」

 「じゃあ、やっぱりあなたと結婚しているの、後悔してるのかな。ハズレ嫁って思われてんのかな。」

 「そんなこと言ったり思ったりする人が逆にどうかしてるから。」

 と、ガツンと言われました。

 たしかに、常識的なひとたちだ・・・。お義姉さんも、昔、精神疾患をかかえた時期があったというから、盲目的に「精神疾患に寛容だろう。」と思っていたけれど、「息子の足を引っ張っているんじゃないか。完治するまで支援が大変だっただけに。」とお義母さんが考えない可能性については思い至っていなかったので、「えっ。世間一般では、義実家にそういう扱いされちゃうもんなの?」と思い、不安になりました。

 でも、お義母さんは基本的に干渉してこないし、夫にどんなことを言っているか不安になる時はあるけれど、夫が心配性なのと同じく心配性な故に「大丈夫かい?」と聞いてくることはあるらしい。でも、私のことを罵るようなことはあり得ないと断言している。なら、夫を信じてみようと思いました。確かに、私も夫がうつになった時だって「心配だ。」と不安にはなったけど、後悔はしていないし。ダウナーな時は「結婚生活続けていてごめん。離婚した方がいいよね。」と言ってしまう時があるけれど、「たいした負担じゃないし、そんなことで離婚したいなんて思わない。」と言い続けてくれている夫ですから。

 良識人の義両親のことを疑ってごめんなさいでした。


 蛇足。

 私が最近好きな時間は、キッチンでダラダラと晩御飯を食べながら夫と動画鑑賞すること。ついワンシーズンのアニメをぶっ通しで観てしまうことがあるけれど、夫とあーだこーだ感想を言いながら観るのが楽しい。

 そして、最近はちょっぴりカラオケにはまりつつある。音楽系の道を歩んではきたから、劇的ではないけれど、音痴。施設にもカラオケがあるんだけど、恥ずかしくてそこでは歌えない。でも、歌うこと自体は好きだし、授業でも「先生音痴でごめんねー。」「声低い(ホルモン異常があるため)から出せない音があるんだー。」と言いつつ、歌ったりしていた。最近の曲とか歌えるようになりたい! と思って、お風呂に入りながら夫とアレコレ曲を探すのも楽しかった。夫ともカラオケに行くのは抵抗感あったけれど、「私オンチだよね? 音合ってたかな?」と聞いても「この曲は難しいと思う。」「これは合ってる。」「そんな音痴じゃない。」と忌憚なく意見を聞けるので、案外、夫と一緒に行ってもいいかなという気分になってきました。夫は私と行きたいらしい。

 オペラの練習をしていた時期(大学の研究室の事情で)があったから、「千の風になって」を、喉があったまったら歌える。んだけど、タイトルを忘れて、「なんだっけ。昔、カラオケ好きな校長の時にネタで歌ってたんだよね。『私のお墓になって』?」「それはヤバイだろ。『千の風になって』な。」といった、くだらないやり取りができることが、けっこうストレス解消になっていいです。夫婦のコミュニケーションは大事ですね。