最近は子供の髪を染めたり、パーマをかけたり、長期休暇期間にジェルネイルなどを施す保護者の方が増えたように思います。
小学校では、特に取り締まっているものではありませんし、私も特に指導していません。
ですが、体験談として、「嫌だった過去」について子供達に話すとともに、デメリットを伝えてはいます。
私の母は、何度か記事でも話題に出しているように、自分勝手な価値観を押し付けるタイプです。
小学校に入学する前は、私を長髪にしており、パーマをかけられていました。
髪の毛を特に結ってあげる、といったことはしてくれていませんでしたし、できなかったのだと思います。
そうしていたのは単純に「かわいいから」。
そして小学校に上がってからは、やけに女の子らしいことを嫌うようになり、短髪にされて、更には白髪染めで金髪に近い茶髪にされていました。
さすがに当時は「嫌だな。悪目立ちするし。」と思って拒否したものの、「似合うから。やるよ。」と押し切られてしまいました。必死こいて抵抗しても、ヒステリックになられてしまうので、諦めて染められていました。
今の子供たちは自分で望んでか、保護者が望んでか、染めてくることがあります。
なんで良くないなと思うのか、当時の私は「何となく嫌だな。」という気持ちでしたが、今は理由がハッキリしています。
まず、成長中の子供の頭皮や肌や髪は繊細なので、荒れたり、傷みやすいということです。
医療関係者ではありませんから、どの程度の影響があるかは分かりません。しかし、大人なら「染めたら傷む」ということは常識的に分かることだと思います。
子供の髪は、そのままでも十分、柔らかくてさらさらとしていて、可愛らしいです。それを人工的に染めて傷めさせるのは、リスクがあると思います。そして、そういうことをしていると、偏見になりますが、「ああ、あんまり良くない家庭環境なのかな。」と思うこともあります。
人は見た目から入ります。外国の子が風習でピアスを空けるのとは違って、日本はありのままの形を好む傾向にあります。
多様性を受け入れよう、という流れにある現代でも、それは変わらないと思います。相反する意見だと思いますが、「日本人らしさ」という伝統的な部分を大切にすることも大事だと思います。髪を染めていると、悪印象を与える。ということがわかっている。だから、就職活動をする学生は、髪を黒染めしています。
髪の毛がすごくちりちりで、天然パーマが激しいことにコンプレックスを抱いている子が、縮毛矯正するのは良いと思います。
だからといって、美醜を気にして、子供のうちから整形を施す。というのは、これから成長していくのに、どんな影響を与えるか。整形依存にならないか。成長とともに変化する顔に悪影響が出ないか。整形に失敗するのではないかなど、様々なリスク、問題があると思います。
だから、極力、子供に人工的な美の追求をすることは、虐待のようなものだと考えています。たとえ子供が「やりたい。」と言い出しても、コンプレックス解消のための縮毛矯正くらいで済ませた方がいいと思います。毛が濃いことに悩んでいる思春期男女には、脱毛もありかもしれません。また、ワキガであれば、その手術をしてあげる。ニキビができるから、スキンケアをしてあげる。これらは清潔感をもたらすものですので、アリと考えます。
でも、ネイルも爪などに負担がかかる。爪で誰かを傷つけるかもしれない。長い爪で引っ掻いてトラブルになる事例もたくさん見てきています。
要は、『子供を痛めつけることになるか』が分岐点かな。と思っています。
少なくとも、私は嫌だった。子供は軽い気持ちで「やってみたい。」と言い出すかもしれませんが、成長中の体に悪影響が出ないか、周囲からどんな目で見られるかなどといったリスクやデメリットをしっかり考えてあげて欲しい。と思います。
