最近、夫とじゃれてたら(イイ歳だけど猫2匹の2人暮らしで夫が優しくおもしろ系だから仲良し)、後ろにくっついていた時に寄りかかられ、「(体重差20キロなのにまずい!)やめて!」と叫んだものの、既に遅し・・・。

 完全にのしかかられた時に、腰が聞いたことないような「ぼきぼきぼきっ」と音を立てて、もんどり打ちました。二日間はまともに動けなくなった。

 夫から「ごめん! ごめん! 腹筋が耐えられなくて!」と何度も謝罪され、病院行くかと言われたけれど、以前に高い所から落下したときも「小さい骨に異常があっても、けっきょく湿布で痛み和らげて安静にするしかないんですよね」と言われたことがあったので、出不精な私は「まったく動けないわけじゃないし、痺れが残ってたら行く。別に悪気あったわけじゃないんだからいいよ・・・。」と諌めました。


 というようなDINKS生活を送っていますが、もともと私は結婚する気もない人だった。生涯独身主義。

 理由は、冷め切った両親を見ていたこと。自分もそんな親の因子を受け継いでいるから、温かい家庭を築ける自信がなかったこと。産婦人科について色々とトラウマがあり(後述)、なおかつ私が治療次第では、という多嚢胞性卵巣症候群の不妊症があるため。夫と結婚してからは暫くして精神疾患→発達障害(夫にもその節アリ)が判明したので、更に遺伝子しやすい発達障害を子供に受け継がせてしまうかもしれないのは忍びないと考えたため、子供を持たないと決めています。

 結婚しないというのは、誰かと一緒に暮らすなんて想像もできないくらい、一人の生活が好きだったから。気楽でしたし、何事も自分の責任になるから。性格的に、誰かと一緒の生活はストレス多くなりそうだと思って敬遠していました。

 しかし、夫と出会って、結婚する気ないけど? と言う私に対して「それでもいいから付き合いたい!」という夫に絆され、まあイイ人だし。顔は好みじゃないけど。人間、中身が一番だな。と思って、お付き合い。

 そして一年間付き合っていく中で、夫は「結婚したいな〜。」と何度も言ってくるようになりました。高熱を出した時(私は夏休み中)、夫の一人暮らしの部屋に泊まり込みで看病していましたが、何日経っても熱が下がらない。夏休みといえど、学校で仕事が入る日が近づいている。そこで病院嫌いな夫を説得して、セカンドオピニオンを受けさせに行くと、案の定、ただの風邪じゃなくて感染症にかかっての高熱だったことが分かり、適切な薬を処方してもらって快方に向かった。その時の私が頼りになったと、結婚したくなったという。

 結婚後も、衛生観念の薄い夫は年に一回、救急車沙汰になるようなことを起こして看病したり入院手続きしたり付き添ったりしつつ、衛生観念について指導して、頻度は減りましたけど、忘れた頃にやらかしています。

 で、「結婚したいな〜。」と言われていたら、だんだん自分もその気になって・・・「子供は絶対産まない! それでいいなら結婚していい! だから、したいならちゃんとプロポーズして! 入籍のタイミングは夏休みね! 私が動きやすいタイミングだから!」と、誘導プロポーズで、式も挙げない地味結婚しました。

 そして、子供を絶対に産まないと言った理由については、先に述べた理由以外にも「産婦人科に思う所がある」というのがあって。

 中学生のころの冬休み。秋から三ヶ月、普通の量くらいの生理が続いていました。でも相談するのはイヤ。思春期だし。ところが、冬季講習の塾に行く日の朝、どっぷりと大量の出血と、動けないほどの腰痛と腹痛に見舞わられ、その時、母は仕事に行って父が塾まで送迎(ど田舎なもんで)してくれる予定だったのを、父に恥を忍んで事情を伝え、あったかい物を用意してもらいつつ寝込みました。

 父から事情を聞いた母の手で、初めて産婦人科に連れて行かされました。そこで、いきなり内診させられました。

 内診って、私以外の女性がどう思っているかわからないのですが、すごく屈辱的なんです。男性医者なら特に。

 おじいちゃん医者の前で、下半身丸出しにして、強制的に足を開かされて。そして、性交渉経験もないのに、色々な器具をぐりぐり入れられて、痛いの気持ち悪いの恥ずかしいの何のって。

 で、そんな思いをしても、「なんにも問題ないな〜。」と言われて。

 でも、出血量が異常だったり、腰痛と腹痛は無視できない痛みだから、とりえず〜という感じで中容量のピルを処方され。

 「お母さんも学生の頃、生理酷かったけど、ピル飲んで楽になったから!」と言われたけど、副作用の吐き気がめっちゃある。

 生理も止まらないという状態だったので、セカンドオピニオンで別の病院に2件ほど行ったけど、どこも男性医者。最後の方は「内診だけはもうイヤだ」と訴えて、腹部エコーにしたけれど、異常なしと言われる。

 そして、トラウマとなったのが、「こんなの大した痛みじゃないでしょ。」と、男医者に言われたこと。

 おめーには子宮と卵巣があんのかよ!? 生理きたことあんのか!? と言いたいことたくさんあったけど、ショック過ぎて、それ以来、産婦人科に行こうとすると泣いてしまって病院に入れなくなりました。で、体調が悪いから、冬休みが明けても、学校に行ってもろくに授業を受けられない。

 担任は男性だったけど、親から連絡がいっていたのか、「保健室で休みます」と言えば何も言わず、何時間もベッドに横になっていても養護の先生も放っておいてくれました。

 学校に行くこともできない日があることもあり、第一志望だった高校の受験(試験事態、生理が続いていたから、漏れたり何だりが不安過ぎて極力減らしたかった)は、もともと学力が足りるか足りないかのレベルだったから諦めて、安牌な高校と、一応私立の2本に絞って受験しました。常に「漏れちゃわないかな」と不安に思っていたのは、実際に、塾に行った時に2時間コースで、トイレに行く機会がなかなか取れず、終わった時に漏れていたことがあったから。半泣きで送迎に来ていた母の前で「もうイヤだ。」と訴えていました。

 なんとか受験も終えて、まあかなり偏差値の低い学校だったから、公立も私立も普通に合格。家から近い公立に通うことにして、何とか卒業しました。

 卒業したら、母のツテ(昔、ブリーダーみたいなことをしていた関係で知り合った動物病院で、チワワのメイちゃんを一ヶ月? 離乳したばかりのタイミングで購入した。七万だった。安すぎる。)でメイちゃんを迎え、春休みの一ヶ月間、固形食になるまで、ソファベッドにしてメイちゃんと一緒に寝られるようにしながらゆったりした生活を送っていると、生理痛が軽減されました。量もかなり減った。

 アニマルセラピーってほんとにあるんだ! と、メイちゃんを育てるために買ってもらったペット育児書? に書いてあったアニマルセラピーの欄を見て、実感しました。

 ちょっと蛇足ですが、中学では田舎ゆえに運動部しか選択肢がなく、運動部に入っていた私は体力作りのメニューがどうしても苦手で、他の人たちよりも後を追う形になっていた。試合に出てもすぐにバテてしまって、「メイーーー! 走れーーー!」と顧問に叫ばれまくっていたので、他校生から「メイー! の人じゃーん。」と絡まれることがあった。それにも理由があり、もともと低血圧に出血量が多い私はわりと重度の貧血で(今は超低容量ピルのお陰でギリギリセーフまで回復)、そのせいで長距離系は負担が強いとのことだった。と、お医者さんに言われ、高校からはマラソン類はドクターストップを受けていた(けど、守っていたのは最初のころだけで、距離が少し短いコースのマラソンには参加するようになった。参加しないと別課題出されるのがイヤだったのもある。みんなと違って大学推薦入試を受けることになった私はマラソンの時期に試験勉強しなくてはならずで、別課題を出されてヒーヒーしていたら、友達がこっそり肩代わりしてくれて助けてもらった。ありがたい。)。

 ドクターストップ受けていても、体動かすこと自体はわりと好きだったので、体育には基本的に参加。すると、体力テストで一部競技でクラス二位とかになっていたり(陸上部いたのに・・・偏差値低いと部活も弱いもんなんかな)したので、みんなからブーイングを喰らっていた。

 と、いう高校生活を送る中、中学時代と違って、かなり生理は軽くなってきていたけれど、でもやっぱり負担は大きめ。

 大学生になり、健康診断で「貧血が酷過ぎます。病院に行ってください。」と嘱託医の方? に言われたので、「〜という経緯で、産婦人科が怖くて行けないんです。」と言うと、近隣の病院で、優しい女医さんがやっている病院を紹介してもらい、勇気を出して行ってみたら、多嚢胞性卵巣症候群が判明。ちなみに、久々の内診のショックもあって泣いてた。いかに優しく処置してくれていても、トラウマは拭いきれない。その点についても女医さんに相談した上で、かなり気を配ってもらいました。

 ここで低容量ピルを処方され、暫く副作用で吐き気に悩まされましたが、2ヶ月〜3ヶ月で慣れることができました。今回はちゃんとピルの効果が出ていました。しかしながら、とある日に友達とパーティーした時に爆食いしたのがきっかけで、食欲がおかしくなってしまい、定食を2人前ペロリできるようになってしまう事態に。成人式は、顔パンパンで撮影しました。

 さすがにこりゃまずい〜レストランバイトの制服もキツイ〜と思って、ダイエットしたら、若い体ってすごいもんで、すぐにするすると減量できましたけど。

 そんなこんなで教員採用試験もクリアし、上京?(東京じゃないけど。)

 そしてピルの処方は引き続き必要かな〜でもいい病院てどこかな〜と思いながら教員生活している間に生理が酷くなって、貧血で仕事中に倒れて教頭先生に病院に搬送されました。鉄の注射されました。

 このままじゃマズイよね〜と思って、本格的に病院探しして、評判のよい女医さんのやっている婦人科を発見。この先生が人生相談まで聞いてくれるようなサバサバと優しい先生で、トラウマな内診も「ちゃちゃっとやるからね!」と、素早く手際良くやってくださる。年に一回は定期検診があるから、それがほんとにしんどいなと思うのですが、この先生ならまだマシ! と思える。ほんと、手際いいし、ガン検査のための内部組織を削り取る時に「いたいー」と思わず言ったら「ごめんね〜! あとちょっとがんばってね!」と優しく声掛けしてくれる。あのクソ男性医者たちに比べたら、なんのそのと思い、ここ何年も通っています。

 良いピルが出たら、すぐ提案してくれるし。昔は保険適用でも七千円(3ヶ月分しか出せない)だったのが、院内処方で三千円になりました。副作用はたぶん、ちょっと太りやすい? くらい。ピル代もバカにならないので、有難いもんです。院内処方だから、薬局で並ばずにさっと会計と一緒に処方されるから助かる。


 と、とりとめもなく色々と語りましたが、タイトルに準ずると、要するに

・良い家庭環境ではなかったから、理想の家庭を作れる自信がない。
・発達障害や自分の体質を遺伝させたら生きづらいことこの上ないだろうから、子供に辛い思いをさせると思うので子供は作らない。
・内診が未だにトラウマとの戦いなのに、もっと色々しなきゃならん出産や不妊治療に立ち向かう勇気がない。
・子供の甲高い声が聴覚過敏に響くので、子育てに向いていない。
・夫はともかく、自分が子供が好きなことに対して関心が薄いので、温かく接する自信がない。
・夫にも義実家にも了承を得た上で結婚している。

 というのが主な理由でのDINKSです。

 こういう複雑な理由で子供を産まない家庭もあるだろうに、子供を産まないことに対して批判的な現代にちょっと辟易・・・。

 道徳の教科書でも、「子供を産むのが当たり前」みたいな趣旨の内容のものがあったりして、それについて、道徳教育の偉い人と議論も交わしたことがあります。今時こんな考え、古いよね〜! 教科書から削除しないか議題にも出てるのよー! とお話しされました。

 不妊治療とか、超絶痛いだろうし。しんどいだろうし。大変なのはわかる。でも、それは自分で選択したこと。他人のせいにしたり、当たったりするのはよくない。

 そういうことにはなりたくないし、だから私は自分のできる範囲のことしかしたくない。そういう人生でいたい。と思っています。