使い易い文房具マニアなところがありまして、年度初めの懇談会では必ずといっていいほどお勧め文房具を紹介しています。
というのも、私は左利きで、それで小学生時代には何事も右利き用に作られたものを使うことで不便さを感じており・・・。
字を書くにしても、左から右へ書くところを右から引っ張るように左へ書くという。はさみも使いづらい。彫刻刀も刃先の斜めが右利き用にできていて使いづらい(だから中学時代に、テーマをガン無視してまでてきとーなものを描いたにも関わらず、何故か評価されて賞をもらえました。絵もわりと評価が高めで自信がつき、高校時代も芸術選択では音楽系の部活にも関わらず美術を選択して満点を取り続けられました。音楽は顧問が厳しめの人だから、きっと難しいし、声が低くてアルトでは音程が取れないから辞めたんです・・・大学で音楽専攻に入ったら、テナーを勧められて、結果的に「テナーなら歌い易い!」と発見できました。ありがとう教授。)、などといった左利き特有の問題にも悩まされて、工作やら図形を描くことやらがたいへん苦手でした。
なので、良い文房具を見つけると嬉しくって、ぜひ教え子にも! と思って勧めるようにしています。
鉛筆は「くもんのこどもえんぴつ」
メリット
・丸みを帯びた太めの持ち手が子供の小さい手にフィット。長時間書いても痛くなり辛い。
・三角形なので持ち方矯正になる。
・芯が濃いめのラインナップ。硬筆にもおすすめ。
デメリット
・専用の削り機が必要。
・筆箱に入れづらい。
・独特の形なので専用の鉛筆キャップが必要。
・割高。
筆箱は「うかサポ」
メリット
・箱型で、鉛筆の差した先が蓋を閉めていても見える。鉛筆紛失&削り忘れ防止。
・耐久性高め。
・色のラインナップがそこそこ。小学生に好まれ易い色味。
・ネームペンを入れる場所や消しゴムを入れる場所も確保。
・削り機もついている。
・鉛筆を取り出し、差し易く、しっかりフィット。
・三角定規も通常の定規も入る裏面が存在。
・三角鉛筆(こどもえんぴつは入らないと思う・・・。)も、物によっては入る。
・軽くてランドセルにも入れ易いコンパクトさ。
・比較的お安め。
デメリット
・シンプル過ぎて、キャラものが好きな子は嫌がるかも(教員としてはキャラものはお勧めできないですが。理由は複雑だけど、鉛筆など他の文房具も含めて、可愛いかっこいいものは盗難被害に遭うこともある。実際、低学年でチャームつきの鉛筆を友達に「いいでしょ〜。」と見せびらかして、手癖の悪い子が盗んでしまったことがある。放課後の出来事だったので私は介入せずに報告だけ保護者から受けたことがある。だから自衛のため。)。
・他にも教科書を立てておけるようなギミックがあるものもある(それが良いってわけでもないけど。どれが良いと思うかは個人の見解による。)
・まあ、そんなにデメリットに思うところはないです。
コンパスは「くるんぱす」
メリット
・マジでオススメ! 器用な子でも、どう足掻いても数ミリ動いてしまうところ、針を刺して持ち手を持ってスィーと円を描けば、きれいなブレない円が描ける。
・えんぴつタイプなので、芯の扱いに手こずる不器用なお子さんにも向いている。
デメリット
・百均でも売っていると考えると、500円弱は高めかな?
定規は2つあって、一つ目が「快段目盛15センチメートル」
メリット
・文字通り、目盛が階段の形になって表記されているので、目盛を読み取り易い。
・両端に鉛筆がひっかかるようになっているので、ハジからハジまでしっかり直線を引ける。コの字型。
・シンプルながら高機能。
デメリット
・滑り止め機能がない。
・同じ名前でコの字型ではないものもあるから紛らわしい。
二つめが「Qスケール」
メリット
・持ち手がある。
・滑り止め機能つき。
・持ち手のところが5センチ間隔になっているので読み易い。
・ゼロスタートの位置が定規のハジではないので、ゼロ部分に鉛筆を起き易い。
デメリット
・特にないけど、強いて言うなら、ゼロスタートがブレ易い子には「快段定規」の方が向いている。
三角&分度器「先生おすすめ 定規セット」
メリット
・滑り止めがついていて、紙の上でズレにくい。
・目盛りが読み取りやすいように色分けされている。
・ケースつきで3枚セット。
デメリット
・分度器なしで売られているものと間違えて購入しやすいかも。ぐらい。
はさみは今時だと、両利き用のものが沢山売られているので、左利きのお子さんはそれだけに留意しておけばオッケー。
下敷きも、滑り止めつきであればオッケー。つるんとしたやつだと書きづらいので、書き易い下敷きも色々と出ているので、そういったものをチョイスするとよい。
のりは「アラビックヤマト」と百均にある「四角いのり」の液状+スティックタイプの両方を持っておくと便利。
アラビックヤマトはどこでも売っていますし、粘着力が高い。四角いのりは丸いものよりも、ハジからハジまで塗りやすい。丸いと、剥がれ易いのがスティックのりの不便なところですが、ノートなどにコピー用紙を貼る時なんかは液状だと、ノートの紙同士がくっついてしまうので。
リンクの貼り方がわからないので画像つきにできませんでしたが、基本的な文房具はこれらにつきる。特に、「くるんぱす」はほんとーーーにオススメ。テストだと、1ミリくらいの誤差は許容しても、それ以上となるとアウトになるので。「こどもえんぴつ」と「くるんぱす」はとにかくオススメだったので、私のクラスになった子は買ってもらえることが多かったです。「こどもえんぴつ」の削り機も教室に常備していましたし、授業参観や懇談会の参加一覧表に◯を書いてもらう際にもこっそり「こどもえんぴつ」を置いて、アピールしていました。
気が向いたら、特別支援要素のある子向けの文房具やテキストも紹介したいな〜と思っています。
なお、これらは楽天市場などのオンラインショッピングサイトで名前を検索すれば出てきます。
※筆箱に関しては、お子さんが「箱型は子供っぽい!」と、中学年くらいから袋型に移行しがちですが、やっぱり自己管理能力が低い小学生の間は「箱型」を使うことをお勧めします。
箱型だと、何をどこに収納すればよいのかハッキリしているし、さっと取り出せる。それに、小さい学校の机上では、袋タイプだと落としてばらばらとしてしまう。鉛筆にはキャップが必要になるし、そのキャップは更に落としがちで、プラスチックで小さいから踏んで踏まれてので壊し易い。
特に「立てておける袋型」はNG。事例として、転んだ子(高学年)が机上になんらかの形で接触した際に、立てておける袋型から飛び出している鉛筆に刺さってしまったことがある。自衛、他害にならないようにも、箱型が一番。
※キャラクターものNG
上記に記載した理由もありますが、「お気に入り」を学校に持ち込むのは何らかの形で紛失した時にショックが大きい。体育や生活や理科で、野外などで鉛筆や消しゴムを持ち出すこともあるので、そういった時にも紛失しやすい。そしてチャームがついているのは更にNG。書く時にちゃりちゃりと音が鳴ることを、嫌う子もいる。授業に集中できない。そういう「お気に入り」は、あくまでも学校外で使用するものと思って欲しい。鉛筆は書き味が悪かったり、消しゴムも消しづらいということがある。