学生時代の部活動

  私が高校時代に所属していた部活は文化系でした。学校の中では力を入れている部活で、人数はそこそこ。(特定されたくないので秘匿。)


 私が入部した時、男子は一人しかおらずでした。兄との関係はあまりよくはありませんでしたが、同じ高校ということもあって(2学年違い)、「あ、◯◯の妹か〜!」と、3年生からは最初からウェルカムでした(兄は外面がよいので人気者だった。)。私も年上の人に甘えるのは得意? なタイプなので、可愛がってもらっていた記憶があります。遠征の際、泊まった旅館では、特に慕っていた先輩とドラえもんのように押し入れでこそこそお喋りして、一緒に寝落ちしていました。


 同期は私含めて10人おり、一人だけ男子。この男子が女好きというかなんというか、モテないタイプなんですけど、学生生活で部活の同期(私含めて)を一通り好きになるような人で、まあそれでも人が良い性格でもあり、使いっ走りにされていました。

 

  そしていつの間にやら、この10人の中でベン図のような関係性ができあがり。不真面目で部活をサボりがちだけど、部活に出たら天才肌でそこそこきちんとできるタイプのグループ。それから真面目なんだけど(一部ちょっと違っていた人もいましたが後述)あまり成果がでないタイプのグループ。そして、時にはサボりがちグループとも仲が良くて一緒に遊びに行ったり、病弱で休んだりするけど基本的に部活は好きだから練習は熱意ある私と、どっちつかずな男子と女子が一人ずつが中心にいるような感じになりました。


 前述した「真面目なんだけど・・・」の人は、最初の発表会のとき、事前練習で会場練習していた際に(ここまでいうとどんなタイプの部活か分かりそうなので言っちゃうと、音楽系です。)、片隅でめそめそ泣いていて、「どうしたん?」と聞くと、「練習さぼってたせいで、あそこのフレーズが入れない・・・。」と言うもんで、しかも普段からさぼり組のことをねちねち陰口言っているような子だったものですから、「◯ちゃんさ〜。いつも⬜︎達のこと悪く言ってんのに、そりゃないでしょー。全体に迷惑かけるって分かってんのに、練習してこなかったのは自業自得ー。ほら、私、◯ちゃんの前にいるから、入るタイミングを足でリズム取って教えるから、それでなんとかしなよー。」と、説教ぶちかまして何とか泣き止ませました。そして見事に本番で失敗していました。


 それ以降、真面目に部活に取り組むようになったものの、そんな過去があったなんて忘れましたと言わんばかりに、真面目系グループの筆頭となってサボり組の陰口を言う生活が続き・・・。


 そうして2年に進級して、後輩達が入部してくることになりました。大好きな先輩とお別れが悲しくて泣きました。


 しかし、新入生の中には、中学時代、男女混合の運動部に所属していた私の後を追って入部してきた男子(と、本人達が言っていたので事実。)が5人ほどおり、(私って意外にも慕われてたんだ!?)と驚きつつ、男子率が高くなって同期の男子も喜んでいました。


 部活とかなんでもそうだと思うのですが、2つ挟んだ関係より一個上下の学年の方が仲が良くなりづらいものがあり、サボり組達への当たりも先輩の介入があってキツくなりがちになりました。私はというと、相変わらず何故か可愛がってもらえていたのですが、なんだか先輩たちの目の掛けてもらい方を見ていると、普段から他人に容赦なく思ったことを言うタイプの私に部長職を委ねようと考えていることが伺える発言が見られていたので、「(部長なんて責任の重い立場なんてヤダー)」と思っていた私は、事前に校則を調べて、「委員会に所属する者は部活の部長と兼任することは原則禁止」という一文を見つけ、「これだ!」と思い、クラスで仲が良かった男子に誘われたのもあって、とある委員会に所属しました。


 が、それとなく先輩達に示唆していたものの、いざ各役職発表の日。後輩達はそわそわしながら音楽室で待ち、準備室で先輩達と顧問が話し合いをして最終決定をしてから、部長から呼ばれていくのですが、まさかのトップバッター指名。


 まじで? と思いながら、先輩達と顧問に囲まれた準備室に恐々と入ると、「メイ、お前が次期部長だ。やってくれるな?」と顧問から言われ・・・。


 「あのお・・・。すみませんが、無理です。校則でこういうことになってまして・・・。」と説明すると、何故か顧問から大噴火されました。確かに姑息な手段は使ったかもしれませんが、正当性のある主張なのにぃ・・・。と不条理さを感じつつ、「改めて検討し直す。」と準備室を追い出され、出迎えられた同期達と後輩達からは「やっぱりメイが部長か〜。」と言われたのですが、「いやぁ、断った・・・。」「なんでー!?」「かくかくしかじかで・・・。めっちゃ怒られた。」とやり取りしつつ、改めて選出が決まり、真面目系グループの一員が部長職となり、「メイ、恨むよ・・・。」とそのままの恨み言を言われました。


 結局、なんの役職にも就かなくてラッキー⭐️という具合だったのですが、3年に進級してからも相変わらず真面目系グループとサボり組の板挟みに遭い、「ねえ、メイから⬜︎達に言ってよ!」と詰め寄られることも多々あり。「いやいや、合奏はちゃんと出てるし、演奏できてりゃ別にいいじゃん。私は演奏さえちゃんとできてんなら文句ないし。不満があるなら自分で言いなよー。私を盾にしようとすんの辞めてー?」と受け流していました。


 そんな私は大学の推薦入試の時期と発表会の時期がほとんど重なっており、部活にろくに出られない状況でしたが、前述した◯ちゃんとデュオをすることになってしまい、◯ちゃんは部活が終わると帰宅してしまうので、学校近くに家があった私は、進路指導を終えた後は夜遅くまで顧問に付き合ってもらいながら練習を重ねていたものの、今までで一番難しいフレーズであることもあり、デュオの相方がいなくて合わせる機会もほとんど取れないということもあり、推薦入試の準備のストレスも相まってキーッとなりながら、何とか形にはしたものの・・・やはり◯ちゃんがやらかしてくれまして。ちゃんと練習していなかったのか、そもそも才能が無さすぎたのか、トンデモ不協和音(ていうかリズム感覚なさすぎ。なんでデュオにしたの!得意なソロにさせてよ!)を垂れ流しにしてしまって、発表会では仏頂面で立って演奏後、座る際に首を傾げていました(最近、発表会のDVDを見つけたので観たら発覚)。


 ソロはわりかし得意なので(協調性ないからともいう)、最後の発表会は得意の曲で挑みたかったものです。もちろん合奏があるからこそ映えるので、演奏自体はすごく好きだったんですけどね。


 大学時代は求める部活がなかった(あるけど、肌に合わなくて1週間で辞めた)ので、適当なサークル紛いに所属してちゃらんぽらんに過ごし、OGとして助演するだけでした。社会人になったら楽団に入ってやる! と思っていたものの、残念ながら仕事との両立は難しく、その間にベビースモーカーになったのでろくに演奏できない身体になってしまいました。無念。


 ちなみにこの時の同期で同窓会する計画があるのですが、◯ちゃんだけは黒歴史だと思っているようで、LINEグループの参加すら拒否っていました。まあ気持ちはわかるぜ。私も顔を合わせ辛いしな。


 という感じの部活生活でした。なんやかんや大変ではあったけど、楽しかったな〜。自分が上手いのか下手なのかは分かりませんが、ソロの機会は他の人に比べてたくさん貰えていたので、嬉しかったです。OG出演でも、そういう機会貰えていましたし。またあの快感を味わえる日が来るといいなと思います。

 

 

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