私は今、放課後の時間は基本的に早退させてもらって、何とかやり過ごさせてもらっています。

 その以前の働きについて、具体的に書いてみようと思います。

 ・朝5時半起床
 ・朝6時半出勤→その日に使う実験道具やプリント類、板書に使うものの用意(前日に用意できるものは用意しておくことも)
 ・若手なら職員玄関掃除や給湯器の用意等の雑務(用務員さんの仕事とちゃう?)
 ・七時四十分に児童登校。部活動がある子は半前に登校。行事ごと(運動会等のリレー練習など)があれば、その指導。
 ・教室で「おはよう!」と笑顔で出迎えながら、支度に時間がかかる等、問題のある子のサポートをしつつ、提出される宿題のチェック。(低学年なら全部自分で見る。中学年以上なら当番を決めて、音読チェックさせる。時々監査として私がチェックする。漢字は赤ペンで間違えているところを直すように指摘したり、意欲的に取り組んでいる子には褒め言葉を書いたり。計算ドリルは基本的にハンコで済ませる。自主学習ノートにコメントを書いてよく出来ている子の物を黒板に貼り付けておく。)
・宿題チェックを朝の会の前までに済ませて枚数を数え、未提出者がいないか確認。その後の朝の会で未提出者のチェックに入る。
・週プログラムとは別に、いつ何をしたかを記載して定期的に管理職に提出するスケジュール表があるので、そこに科目と単元名、目的を入力する。
・朝の会(8時15分。ちなみに教員の定時出勤時間。)開始。日直を主体に進めさせて、各当番活動がきちんと働いているか確認(朝、窓を開けて換気する担当とか。私に今日の授業内容を確認しに来て、1日のスケジュールをホワイトボードに掲示しているかとか。)。今のクラスの子達は能力も高くて気が利くので、宿題がそろっているかまで報告してくれるので、「先生の話」で連絡事項を伝えつつ、宿題未提出者の炙り出しをする。また、さまざまな提出物が常にあるので、「これ提出し忘れている人いないですかー?」と確認する。また、朝の歌は、今はパソコンから音源を出すようにしているので、そのスタンバイをしておいて歌わせる。歌集に載っていない曲の場合は印刷して渡しておく。
・朝読書or朝学習の時間。朝の会が押すことが多い。朝学習では、教材会社からサービスでもらっている漢字小テストに取り組ませるか、配りきれていないテストを配ったりする。
・1時間目→国語。単元の文章を読んで分からない単語がないかを確認し、どのように学習を進めるか(作文を作るとか、リーフレットを作るとか)の見通しを持たせる。以降は読み深めて理解を深め、解釈を広げさせてから作品制作に着手させる。
・2時間目→算数。ノートの板書をていねいに書かせながら、問題を提示し、この時間で達成すべき目標を学習目標として子供の発言から聞き出して文章化し、ノートに書かせる。問題の解き方について自己解決、ペア解決させてから全体共有し、適応問題(本当にわかっているのか確認する問題)に取り組ませて、そこから練習問題は自分で取り組ませて、早く終わった子はつまずいている子の支援に向かわせる。最後にはまとめと振り返りをノートに書かせる。
・理科→観察系だったら、観察する用のワークシートを用意して、気が付いたことや疑問に思ったことを書かせる。実験の時は2時間続きなどにして、自己解決をさせながら、最後に模範解答を示す。実験結果が思うように出ないことは多々あるため、NHK for Schoolの動画をよく観せる。実験の時、水溶液使う系とかだと準備が大変。準備室が荒れていると見つけ出すところからが大変。
・社会→色々な資料をもとに、調べていることについて、新聞の形やら何やらの形にしてまとめさせる。(歴史は好きだけど教えるのが特に苦手分野)子供が好きそうなネタのある動画も活用する。それでなんとか好奇心をもたせる。
・給食→今はコロナ対策が続いていて前向き給食。机を前に動かして教室後方に配膳台と、安全対策のために各階にある給食室からワゴンを当番と一緒に搬入。配膳台を当番に出させて拭かせて、配膳しやすい様に食缶と皿を配置。熱くて重いものは担任が配置するという決まりもある。最初にアレルギー持ちの子が配膳し、少な目、普通、大盛り、給食当番分を配膳。時々、おぼんに載せた給食を床にぶちまけることもあり。その時はすかさず気が利く子達が片付けに走り、床に落ちた皿などは使えないため、一階にあるメイン給食室へ取りに行かせる。放送委員による放送を聞いた後、残り時間はただ黙々と食べるのは可哀想なので、リクエストを募って好きな動画を観せる。(趣味の共有もできるから良いと思っている。マナー的には良くないけど、子供が数十分も黙ってい続けるのはしんどい。グレーゾーンな対応。)急にアレルギーを発症することもあるから、子供達の食の進み具合など、顔色をちょくちょく確認しつつ。最近、食が細いなーと思った子には、「ちょっと少な目にしてみた方が良いよ。」など指導。配膳後のいただきますの号令後には、食缶に残っているものをお代わりしたい子にさせる。それでも残ってしまう時には、「戦争時の子供は、こんな食べ物なんて知らずに生きていたんだろうなぁ・・・。」と独り言を言えば、お代わりしてくれる子が出てくる。お皿を片付ける時はおぼんに載せたままだと落として割ってしまい、怪我をする可能性がある(過去にあった)ので、お皿だけまず持っていき、早く食べ終えた子によるお皿がきれいかチェックを受けて、おぼんも片付ける。その後は各々動画を観るか、読書するか、終わっていない課題をするか自由に使いつつ、静かに過ごさせる。一度、中度のアレルギーを発症して酷い嘔吐があって保健室と連携しながら対応しているうちに落ち着いたので救急搬送はしなかったけど、対応が大変だった。
・5時間目→道徳。子供達に「自分だったらどうするか。」といったような発言で考えさせたり、ペアで討議して他の子の意見を聞いて自分の意見を深めたりしながら、全体共有しつつ、道徳的な考えへの理解をもたせる。私なりに取り組んでいるのは、教科書に載っている物語の登場人物達の言動が「良いと思ったら赤線。良くないなと思ったら青線を引く。」というもの。『道徳読み』という手法があり、それの簡易バージョンを見出して取り組んでいる。今はノートに思ったことを書かせているけれど、以前は自作のプリントを使ったり、教科書に付属しているイラストを使ったらしていて、その準備が大変だった。
・6時間目→図工。他クラスとレベル差が出ないように作成方法の共有をしてから、子供達に手本を示してから自分なりの発想で下がきさせ、作品制作に当たらせる。制作途中で口出しするのは本人の作品にならないから、最初の段階で「キャラクターを使わないこと。テーマに合わせること。◯◯などの道具を使うこと。他に使いたい道具を思いついたらその都度相談しに来ること。」などと指針を決めて、あとは基本的に放置。ただ、ハサミや彫刻刀を使うなど、刃物を取り扱う危ない作業なので(彫刻刀やノコギリを使う時は、安全指導していても、どうしても怪我人が出る。)、危ない行動をしないように口を酸っぱくしながら注意をし続ける。
・帰りの会→素早く支度をさせるために、テンポの速い音楽をかける。帰りの会で子供達のターンでは、日直が今日のMVPを発表する。また、めあて係が、今日のめあてを達成できたか確認する。私の番になったら、何かしら連絡事項や伝えたいことがあれば話すけど、特になければ最近流行っているダンス(最近は唱。スローとインテンポで踊らせる。1日の最後は楽しく終わらせたいし、ダンスって全身運動を器用にさせるものだとおもっているため。)を踊らせて挨拶し、帰る。引き出しを出させておいて、整理整頓ができているか意識させる。放課後に当番仕事が残っている子や、私と話したい子、家庭環境が良くなかったり、放課後預かりしている場所が好きじゃない子は少し居残っている。時々そういう子には手伝いとして床掃除など頼む。

 他の音楽、総合的な学習といった教科もありますが、音楽は今は専科。ただ、音楽経験者だけど、教えるのがたいへん下手。ピアノが弾ける人、歌が上手い人で露骨に差ができる。好きな国語も教えるのが下手。好きなものこそ何故か下手になる・・・。作文の添削なんかは、「なんで日頃から文頭下げしながらノートを取るように(文頭下げする時は黒板に青丸を書いている。)指導しているのに、作文となると文頭下げをしなくなるんだ・・・。」とか、見る目が厳しくなりがちだからか。「ら」抜き言葉など、話し言葉も厳しくチェックするので、常体で書くようにと言ったのに、敬体で書いてくる子が多くて「常体で書いていない人は直してきてくださーい!」と添削の途中でうんざりして声を上げることもあります。音楽の評価づけも難しくて、「音楽の豊かさを感じているか。」とか、抽象的すぎる判別方法なこともある。だから結局、鑑賞の時に書いたワークシートの内容で判断することになってしまったりで、国語力が低い子には不利になる。

 放課後は、新卒が一緒だったら、仕事を教えることもあり。それで仲良くなった新卒のダンスィーとは、月に2回は少なくとも飲みに行く(私が無理に誘っている訳ではなく、『今日、飲みに行きませんか・・・。』と向こうから言ってきたり、何かしら失敗して『落ち込んでそー。』と思った時はこちらから誘ったり。夫とも飲んだことあり。(その子はわりと仕事できないタイプで、整理整頓が死ぬほどできない。大量のプリントが棚から今にもこぼれ落ちてきそうなのに、そのままにしておくというくらい。『◯さんさあ、割れ窓理論って知ってる・・・?クラスも荒れるから、あれはこうして、分掌などの書類は種別にファイリングして、これはこういうところに入れて、ってやらないとだよ・・・。』と教えたけれど、彼が覚えたのは種別ファイリングだけでした。
 なるべくテストは、溜め込みたくないので、終わった子から回収して採点し、その日のうちに返却。満点の子はご褒美シール2枚、テストの直しを時間内に終えた子にはシール1枚と、小まめに指導。回収した提出物をそれぞれの提出場所に持っていったり、月一で教室環境が整っているか(校務分掌で対応する教室をもっている場合はそこも)、情報セキュリティはきちんとしているか、給食はちゃんとチェックしているかのチェックリストを提出。月末には児童の登校状況について入力作業。学級通信を出したい派なので、児童が専科の授業に行っている間などの空き時間に、なるべく写真つきで掲載(年度初めには大量の書類を保護者の方に書いてもらってこちらでまとめて処理しますが、その中に個人情報をどこまで掲載して良いかの物もある。外国人保護者がいると、そういう提出物がなかなか揃わない、妙な回答をしてくることもあるので、電話で確認作業をする。)して、管理職に添削してもらってから配付。
そうして放課後の時間を確保しつつ、学年で会議して成績の付け方の確認やら、行事の担当振り分けやら決めて、担当の仕事を進める。職員会議では配付資料にメモしていく。絶えず何かしらある行事ごとの確認をする。体力テストや運動会でグラウンドに白線を引いたら釘打ちしたりすることがあれば赴く。研修があれば、出張系でなければ空き時間や放課後に片付ける。出張や急病の時のためのプリントを刷っておく。LDの子対応に別のプリントを用意する。教室の扉が壊れていたりなんだりと不具合が生じたら、担当の教頭に報告して、業者が入るのを待つ。子供では貼れない掲示物を貼ったり、作ったりする(今はめまいが発生する関係で高所作業を自分でできないし、あまり掲示物を貼れる場所のない教室だから作っていない。)。成績をまとめておいたり、成績資料になるものをまとめておいたり、時間があれば所見(通知表に載せる文章)を作ったりする。自分が担当している校務分掌(部長みたいなもの)の仕事をする。子供達の提出文書が集まっているか名簿と照らし合わせて確認する。

 ・・・書ききれない!

 こういうことを定時の四時四十五分までに終わる訳がない。

 学校の規模が大きいと家庭科や理科なんかも専科がつくので楽なのですが、ちょいちょい入ってくる行事で時間割が複雑化しなければならなくなります。「ああ、体育やりたかったのに、◯の行事で潰れた・・・。」とか。体育も大変ですね。物によれば準備しなければならないものが沢山あるので、子供達に『◯はここに、〜』と指示を出して、素早く設置できるようにさせないと、活動時間が限られますし。今はタブレット世代なので、教室で手本動画を撮影させたり、グループで撮影し合って動きの確認できたりするのは良いのですが(年寄りの冷や水で体操系の手本を見せることがあるけれど、もう上手くできなくなってしまった。悲しい。)、不具合が出た時にICT支援員の方が出勤していないときだと困りますし。私、こんなんでも情報系の主任を数年やっていて、「もう一人でやっていくの無理ィ!」となってきたギガスクール導入時に、配置されている各学年の人たちに担当を振り分けて仕事を分配するようにしましたが、それまでは一人でこなしていました。年度初めが大量の書類と依頼を捌かないといけないので、毎年狂いそうになってました。ソフト面に特に弱いので、自分なりに専門書を読んで勉強しましたが、全然ダメでした。

 他にも子供同士でトラブルがあったら介入して相談に乗ったり(いつもこうしている子だからという偏見はもたずに事実確認からの『先生としては、◯についてはこう思うよ。』とアドバイスを出す。)、保護者から謎クレーム入ったりしてストレスになったり、子供が悪さをしたことを素直に受け止めてくれない人もいるからややこしくなる時もあるし、同僚が変な人(私もそうだけど)だとストレスになるし、ほんと職場の同僚、保護者、子供の人間関係で頭狂いそうに、というか狂っちゃいました。

 特別支援が必要な子も沢山いて、それぞれ別々の支援をしなくてはならないし。だから申し訳ないけど、黙って着いてきてくれるタイプの子が後回しになっちゃう。何なら、違うクラスでもギャー!と叫んでいるときがあるので、自分のクラスが作業中なら手助けに行くことも。

 そうして・帰宅6時〜11時になるわけです。

 一時期はカントリーマアムを貪りながら職員室で仕事していて、当時の教頭に「体壊すよ・・。」と言われましたが、その通りになりましたね。

 簡単な経理の仕事もあるけど、たまにしかしないからミス連発して落ち込むし。とにかく休職に入る前に、私物が大量にあるので、それをどうにかしなくっちゃなって感じです・・・。