保護者の方とタイマンで話す。それが個人面談。

 基本的には、お子さんの良いところ8割、改善点があれば2割で会話を進めます。

 私のクラスは全体的に自立していて、お利口さんで、特別問題を起こすタイプの子もいませんが、それでもLD系の子が複数人いて。

 そういう子に対して、「◯さんは〜が大変苦手で、かなり頑張っているけれど、どうしても周りに追いつけなくて困っているようなので、どうですかね・・・こういうワークシート(個人的に見つけたLD改善のもの。こういうワークシートは通常の書店のドリルが置いているような場所ではなく、大型書店の教員用の棚に置かれているので保護者の方の認知が薄い。)があるのですが、これを一日一枚取り組むとか、宿題をこちらに変更するとか・・・。」なんて、相手の顔色を窺いつつ提案していきます。あくまでもさらっと出して、興味津々だったら、具体的な使用の仕方について提案もしていきます。

 やっぱり保護者の方って、自分の子に何かしらの問題があっても目の当たりにすると苦しい気分になるかなと、向こうから積極的に「どうにかしたいんです!」と訴えがないと、なかなか提案し辛いので、対面できる個人面談で、相手の様子を伺いながらの提案となります。

 そして難しいのは、なかなか目立たない子。良いところを見つけようと思っても、消極的だから、主体的に何かをし出したら、なる早で手帳にメモっておくのですが、それでもすんっとただ言われる通りの行動しかとらない。授業中も目立たず。私の目が節穴だと思うことも多々なのですが、もうちょっと分かりやすい行動を取ってくれたら、保護者の方にベタ褒めしやすいのに・・・と思ってしまいます。

 私は個人面談では気分よく帰り、お家で保護者の方から「先生がすっごく褒めていたよ! 学校ではそういうことをしているんだね〜えらいねえ〜!」と言ってあげて欲しいのです。

 そうすると、子供の学校生活に対するモチベーションも上がるだろうし、保護者の方とも良い関係性を保てる。

 でも、なかなかダウナーな感じの方もいる(私が保護者だったらそんな感じで面談に向かいそうだから、わからなくもない)ので、「(内心どう思っているんだろう・・・。)保護者の方からは特にありませんか?」「いえ・・・ありませんねぇ・・・。」「・・・それでは本日はありがとうございました!」となるので、「どう受け止められたのだろう・・・。」と不安になります。

 この日のために、子供たちのノートやら何やらで参考資料を用意して子供が頑張っている成果を用意するのですが、それがなんとも上手く活用できなくて無念・・・となったりもします。

 保護者の方も大人ですから、私に思うところがあっても特に何か言うってことはほぼないのですが、以前クレーマーで有名な方と面談した時は「今日耐え切れるかな・・・。」と思ったりもしたものです。すっごい冷たい感じであしらわれて終わりましたけど。

 とにかく、子供と保護者と良い関係性を築くためのチャンスと思って取り組んでいますが、最初の方で述べたように、改善点がある子に対して、保護者の方にどう切り込んでいくか、ジリジリとしながら対面している次第です。保護者の方としては、どう思っているんだろう? 内心を聞いてみたい気もするし怖い気もするといったところです。