私はもともと映画大好き。主なジャンルはアクション、ホラー、グロテスク、ミュージカル、サスペンス。

 好きな映画は? と問われると色々と出てきますが、なかでもスパイアクション好きで、トムクルーズ主演のミッションインポッシブルは一作目(古典的過ぎるのは苦手。古典文学の研究をしてきたのに。)以外はどれも好き。

 そして並んで好きなのは「キングスマン」シリーズ。最新作のファースト・エージェントは、アクションシーンは流石だなぁとは思いましたし、実在の過去の人物を取り扱っているところは面白いなぁと思っていますが、なかなか古典的なところがちょっと他シリーズに比べるとイマイチ。

 でも、私的にどんでん返しというか、主役はこの人だろうと思っていたら別の人だったところが、さすがな表現だなーと思いました。

 このキングスマンシリーズは一作目と二作目はハイテク技術を駆使しつつ、円卓の騎士を模した「紳士」が陰ながらに世界のために任務を遂行するというもので、ただの革靴が毒付きのナイフが内蔵されていたり、傘が防弾やら何やらの機能をこなすなど、スーツ姿で見事なアクションをこなすところがかっこいい。

 一作目は、フィギュアスケートみたいな暗器をしこんだ義足を持つ女性のボディーガードを侍らすDJみたいな人が、富裕層だけの世界を作ろうと暗躍する世界。主人公は亡き父にエージェントを持ち、青年となった今は赤ちゃんの異父妹を持ち、やさぐれた母と瞬間湯沸かし器みたいな義父を持つエグジー。身体能力はもともと高く、パルクールが得意。それに洞察力も高い。そんなエグジーは、とあることがきっかけで、亡き父が身を張って守ったエージェントのハリーこと「ガラハッド」から、悪役の策略によって亡き者とされ、欠員が出てしまった「ランスロット」とならないかとオファーを受け、最初は拒否しますが、なんやかんやと「ランスロット」になるための試験を受けに行き、その過程でハリーと父子のような親交を深めていくのだが・・・みたいな内容です。

 ハリーの「礼節が人を作る」という名言は、後にエグジーにも引き継がれていくところがカッコよかったです。

 とにかくかっこいいシーンが盛りだくさんだし、もともと父がエージェントなだけあって才能と素養はあっただろうエグジーが必死こいて努力を重ねるのもとても良かったです。

 なんと言っても敵対組織で孤立無縁状態となった際のどんでん返しの表現が今まで見たことのないもので、迫力満点でした。

 二作目の主人公もエグジー。順調にエージェントとして仕事を重ねていたところ、「ランスロット」になるための選考で落ちてしまった者から逆恨みされ、今回の悪役には戦友として共にエージェントとなったロキシーを含めて全てのエージェントを失い、サポート役のマーリンと2人で何とかならんものかと、アメリカを拠点とするステイツマンという、志を同じくしたエージェントたちと共に戦っていくというものです。

 仲間のロキシーが最終試験に合格して「ランスロット」になっていたのですが、前作でハリーは殺されてしまい、そのため、代わりにエグジーは「ガラハッド」として活動していたのですが、ここでもどんでん返しがあり・・・。なかなかアツい展開と、「カントリーロード」が頭から離れなくなるような展開にしんみりしたりもしました。

 どちらにせよ、現代ではありえなさそうなトンデモ技術が出てくるので、私はこういう近未来的なものが好きなのかもしれないなぁと思いました。

 それでいうと、ミッションインポッシブルもそうですからね。

 だからこそ、1900年代前半を描いた最新作は「うーん」となっちゃったんだなぁと思いました。歴史作品として、別物で考えてみたら良かったのかもしれないなあと思います。

 何にせよ、最新作も結局のところ、食い入るように見入ったので、二作目とは別作品だという前提で見たらおもしろいと思いました。

 またエグジーが主役で作品が作られないかなあ〜と思う今日この頃です。