宿題を出さないとか、女子特有のドロドロとか、スピーディーにこなさなければならない採点やら宿題チェックやら、進度を気にしながら進める授業だとか、まあ沢山の仕事で忙殺されながら発作を起こしたりもするのですが。自閉症スペクトラムだと、長期間の夏休みなんかの休みって、けっこうしんどい。

 ルーティンが崩れるのもそうなんですが、なんやかんや腹が立つことなどもありつつも、活気ある子供達からエネルギーをもらってるわけなんですよね。

 今年度は特に、クラス編成時で私向けのクラスにしてもらえていたので、保護者の方が今のところ、病弱な私に理解を示してくれていて(最初の懇談会でも病弱だけど子供に不利益が生じないよう、一年きちんと責任をもってお預かりする旨を伝えていた)、熱で休んだ時には心配の声を連絡帳でかけてくれたりなんかもちょこちょこあって、申し訳ないながらに有難いなとおもうわけです。

 子供同士のトラブルが全くないわけじゃないけど、今の所は自力解決→ダメだった→私に相談って流れで、きちんと自立しつつも、私を信頼してくれている子が多くて嬉しく思いますし。

 私が「調子悪いから帰るね〜」と言ったら「お大事に!」「お気をつけて!」「ばいばーい!」と見送ってくれて、代替の先生の前ではいつも以上にしっかり者たちになってくれることが有り難きところ。代わりに入った先生達からは、「しっかりしていますねぇ。」とお褒めの言葉をいただきますし。

 もちろん、そういう土壌を作るために、毎日何かしらで子供たちを褒めるようにしているし、たとえグレーな行為だとしても子供が楽しむためならと取り組んでいる工夫もありますし。

 嬉しいのは、私の投資によって子供たちが自然と読書好きになってくれていっていること。私は私費で、「これおもろそうやな。」と思った本を買っては学級文庫にしているのですが、年度はじめは読書好きが半数だったところ、毎月集計していくと、どんどん増えて、あとは一人だけ。この子はディスレクシアかデイスグラフィアだから、仕方ないと思っています。保護者の方も意識していて、そのことについて相談してくれていたり、一緒に改善のために協力してくれています。保護者の方がそうやってお家でも子供のために努力してくれ、困っていることをきちんと担任に相談してくれていることは素晴らしいことだと思っています。

 そういう子のためにどうしたらいいかとか、他にもいる別タイプのLDの子に対してどうしたらいいかとか考え、実行し、ダメだったらまた違う策を考え立てのも、大変だけど、少しでも改善されたら嬉しいです。

 私を慕ってくれている子が私とスキンシップしてくれたり、雑談しにきてくれるのも嬉しい。当然、人間には相性があるから、私と合う子もいればそうではない子もいるのは自覚しているので、最低限、指示を聞いてくれたらそれでよしと思っています。クラス全員から好かれようなんて思っていません。八方美人になるつもりはない。でも、好かれているからと、贔屓はしないし、苦手に思われているからと変に距離を取りすぎないようにしています。

 これは毎年子供にも言っていることで、みんなに好かれるつもりはない。相性があるから、私のやり方を良いと思う人もいれば、悪いと思う人もいると思う。でもそれは、子供同士でも同じ。自分がクラスのみんなから好かれるということはない。どうしても合わないと感じる相手ができることはある。でも、大人になって働くようになったら、嫌いな人とも協力しなければならない時がくる。だから、そういう相手とは、嫌いだからいじめたりするのではなく、ほどよい距離感で接することができるようになるようになることが学校という小さな社会で学ぶべきこと。

 今時はリモートワークやら何やらと、多様な働き方があるけれど、それでも人は繋がっている。だからそういう考え方を持つのは大事だと、子供たちに言いつつも、自分にも言い聞かせています。

 そんなストレスもある仕事ですけれど、長期休暇はルーティンを崩してしまう。起きているうちは、鬱が進行してしまうので、よく寝るようになる。それで「何もしなかった・・・。」という後悔もあるけれど、ほんと普段ならできている家事も、やる気が起きなくなってできなくなっている。それは子供たちから良くも悪くもエネルギーをもらっているから、ルーティンがあるからできていることだったわけですね。

 だから、夏休みをもうちょっと短くして、冬休みを長くしてくれたらなーと思ったりもします。夏休みは長すぎる・・・。