私は発達障害児への対応に同じく発達障害を持っているだけあって、自閉症児や自閉症スペクトラム児への対応なんかでは他の先生からも知識共有を求められるレベルで対応可能です。
私のことを慕ってくれていたADHD児の6年生が、ふと用事があって6年生のフロアに行った際に「あれ、なんか児童机に座っているやつらいますよ。」と、発見した男児たちを見てちょうどそこにいた6年の先生にチクり。「誰だかわかります?」と、半笑いで言われて、目の悪い私はじーっと見て、「もしかしてAさん?」と言い、「正解。もー最近態度悪くってさあ。ちょっと話してみてよ。」と、私が対応しに行くことにしました。
悪友と2人でマナーの悪いことをしていたので、私が近寄っていくと、察して、すっと机から腰を下ろした2人。
「やあ、Aさん。久々だねぇ。それにBさんも。」と言うと、元気よく「お久しぶりです!」とにこにこ笑顔。「さて、ここに座っていいと私は君たちに教えたことはあったかな?」と言えば、「いえ、ダメだと言われました!」「僕は先生が担任になったことなかったから・・・。」と、AとB。「Aさん、よく覚えていたね。そしてBさん、私はクラスが違っても君のことを注意することはあったけど・・・。」と言っている時に目を向けると、壁にもたれかかっていたのを姿勢を正し始めたので、「そう。そうやって、叱られる時の態度を教えたよね。覚えてるんじゃん。2人とも、ここは座る場所じゃない。これからどうする?」『はい。座りません。』「じゃ、約束だからな。で、Aさん。支援員さんから話を聞いていた(私が受け持っている時以外で脱走や危険行動を取っていたので、専属の支援員がついている。)けど、授業中、真面目に話を聞いていないらしいじゃん。」「えー。そんなことまで聞いてたんすか?」と、低学年のころよりはなんだか明るくなっている様子で、その変化は良いけど、元担任として一言言ってやろうと「あのな、あんたは勉強はできるでしょ。でも態度が悪いやつってのは、人から嫌われていくからな。話は聞いていなくてもいいから(ADHDで話を長々聞くのが苦手で無理強いはよくないのでそう言った)、せめてノートはちゃんと書け。それだけきちんとがんばって取り組みなよ。」と言えば、「うーん。まあ、できるだけがんばってみまーす。」と、調子に乗ってる感じで伝わったんだかどうだかな様子でした。
でも、低学年のころは無邪気な明るさがなかったので、これは家庭環境もよくなったのかな? 情緒が安定してる。と、安心しました。
それに加え、自分の学年には自閉症っぽい(詳しく話を聞いていないからわからない)子が、私の空き時間(空き時間とは、専科の先生が授業してくれている時間のこと)に階段で座り込んで号泣。近くには他の先生もいたけど、その先生は空き時間ではないので、対応をバトンタッチ。繰り上がりで特別対応が必要な子はある程度把握していたつもりだけど、こんな子いたんだ? と疑問に思いながら「どうしたん?」と声をかけるも、何も発せず。涙も鼻水も垂れ流しでぐしゃぐしゃに泣いているので、ハンカチの使っていない面で顔を押さえて背中をさすったり、頭をなでたりしながらyes、noで答えられるように泣いている理由について投げかけると、担任の先生が早退したことで、寂しくて泣いていることが判明。前担任の時もこんなだったのかと聞くと、そうではなかったという。甘えられる人ができて、問題が表面化したということなのかもしれないなあと思い、前担任が私の嫌いなテキトー人間だったことを聞きだし、「(あんな担任じゃあ、そりゃー甘えてられる余裕なんてないよなぁ。)」と思いました。
その子と1時間共に過ごし、残り1時間で下校だったので、自習課題がなんなのかを一緒に教室に確認しに行こうよ〜と言うけど、手を繋いでも動かないので、背後から抱き上げて、背中からハグしながらだと歩みを進めたので、教室を見て課題を確認。ドリルに取り組むということだったので、相談して、自分の教室でやるのはイヤだということだったので、こういう時のためにパニックやら発作やらを起こした子のための倉庫にある机に移動させると、指示通りに学習を始めました。
早く終わったら私の教室前に置いてある椅子に座っていてね、と伝えると、そうしていたのですが、落ち着いたようで、時間も空けずに自分で教室に戻っていきました。
確かに担任の先生を見かけるたびにこの子が一緒にいるなあと思いましたが、甘えんぼシーズンに入っているんだなぁ・・・私も五月病も相まって調子が悪い日も多いし、子供も同じだよなーとしみじみと鼻水まみれのハンカチを見て思いました。
