四月なんかだと保護者の方々もうんざりしていると思うのですが、こちらも同様にうんざりしています。それが四月に提出しなければならない書類の数々。いったい何種類あるんだ・・・そして個人情報なので、取り扱いにかなり気を遣う。

 さらっと全員が期日までに提出してくれたらこちらとしては万々歳なのですが、提出物の裏面が未記入で「もう一度持ち帰って書いてもらってね」と突っ返したり、保護者の方が外国の方で提出がなかなかできなかったり(いくら催促しても出ない)、個人で出す部活申込書なんかもあったり、PTAが発行しているもので私の方では詳しくわからないものだったり、「紛失したのでもう一枚ください」と言われたり・・・

 中でも最悪なのは、「提出しましたけど。」と言われるけれど、手元にない場合。私は個人情報系は教卓などの上に他の子の分も並べて置いておき、子供たちで仕分けて置かせて、朝の会が終わる際に「もう提出する人はいませんか?」と、提出物が未提出ではないか再確認しつつ提出物から目を離さないようにしておいて、集めたものをクリップでまとめてすぐに金庫に入れ、それをまた全員分が集まるまで次の日も続けるということを繰り返しています。

 提出物から目を離さない場所で宿題のチェックや子供の対応をしたりすることで、提出物の紛失を防ぐのですが、(理想はそれぞれのものを名簿にチェックして集めることですが、量が多すぎる時は対処仕切れない。それ以外の時の提出物は名簿チェックしています。)管理が甘いとコッチが紛失したのか向こうが紛失したのか分からないという状態になります。

 とにかく、色々とデータ移行してきてはいますが、まだまだ現場は紙文化。保護者の方々もデータ移行を望んでいると思いますが、そのデータもちゃんとした土台を用意しなければ個人情報の流出になりますし、時々現場も上手く回線が繋がらなくてデータ閲覧できなくなるという不具合が生じることもあるので、多少は紙ベースが残っていないと逆に困るということもあるのです。

 でも、やっぱり、現場の教員としてのお願いは、提出物は早く出しておくれ〜〜〜! というところです。これは宿題なんかも相当しますけれど。

 保護者の方々がお仕事や学校など様々な提出物の納期に苦しめられるように、宿題も勉強の習熟のためだけというわけではなく、大人になったときに「まあだいじょうぶっしょ。」と適当なことをして大きなミスに繋がるようなことがないように、提出物を必ず出すという習慣付けをしたいと思うのです。

 というのも、コレでめっちゃやらかして人生を棒に降った人が身近にいまして。

 兄なんですけど、理系の大学に通っていて、私は文系(・・・でいいのかな? 一応理数も勉強したけど)だから、理系の大学がどれぐらい大変かは分かりませんが、「研究が大変」という理由で就活をろくにせずに(というわりに、パチスロの代打ちという小遣い稼ぎしていましたけどね。その時間を使えよ。)、就職先が決まらないまま卒業。

 ・・・かと思いきや、卒業に必要な単位をとり忘れていて、退学処分になっていました。

 笑えない。4年間、私も兄も生活費はアルバイトと奨学金で賄っていましたが、学費は親が出してくれていました。その学費がぽーいと無駄になったというのに、長男教の母は「単位取りわすれてうっかり卒業式過ぎちゃったんだって〜。ほんとお兄ちゃんてば、ドジよねぇ。」と、笑いながら話していました。

 オイオイ・・・そこは怒れよ。パチスロにはまりすぎてバイト先の店長に十万台の借金までしていたろくでもなしが、せっかく大学に進学していたっていうのに、4年間を棒に振って無駄金となって高卒になったんだぞ。しかも就職先も決まっていないんだぞ(決まっていても入れなかっただろうけど。)。まじ、兄にこんな甘々なの、なんなん? と呆れました。

 私は学力的に賢くないですが、無駄に頑張り屋だったので、そこを認めてもらって就職も推薦だったってのに。「メイはほんと自立してるから助かるわ〜。」じゃねえよ。家族を反面教師にしてるんだよ。

 学費の件くらいは甘えさせてもらい(ただ、自分のペットだと認識していた愛犬の世話代として月に2万送っていた。)ましたが、もうどうしようもねぇな・・・と、自己管理がきちんとできていないととんでもないことになることがわかったので、子供達には口をすっぱくして「宿題は勉強だけが目的じゃない。ちゃんと期日までに出すものを出すという力が生きていくのにたいせつだからだ。」と言い聞かせています。

 にしても、ぜんぜん提出しねぇ〜〜〜と困っているご家庭もあり、お家の事情もあるだろうから強く責められないんだけど、もうちょいがんばってもらいたいなぁと嘆く毎日です。