新猫シロちゃんは一週間はゲージ生活。と言っても、ゲージの置いてある寝室で遊びタイムを設けて猫じゃらしでストレス解消はさせています。やんちゃそうで、ゲージから早く出て自由に遊びまわりたそう。そんなシロちゃんに対し、意外にも内弁慶アオちゃんは興味津々。ゲージの中にいるシロちゃんを見守る姿勢で寝ころんでたり、ちょくちょく寝室に行ってはシロちゃんの様子を窺っています。相性は悪くないかも?

 

 そんな近況です。そして今週のミステリと言う勿れの原作との差異分析、いってみましょー。

 

 

 ~ここからネタバレ注意!原作との違いは①と表記します~

 

 

 冒頭。深夜、かっこいい男性がマッチに火をつけ、子供に向かって「もう水にしずめられることもないよ。」と安心させるように声をかけます。隣にはベレー帽にサングラスの男が「俺もこの人に助けられた。天使に助けてもらった。」と続けて言います。そして、かっこいい男性は「これで君は自由だ。」と言いながら放火します。

 

 ①一方、整は病院で清算し、ライカから言われた「明日 昼 三時 この場所で」というメッセージに従うべく、時間もあるもので病院の食堂でランチにしようと外から移動中のところ、サングラスの男とぶつかります。

 

 サングラスの男は「いってーな。俺はあちこちいてーんだよ。」とケンカをふっかけられ、整は謝罪しまくります。しかしサングラスの男は許さず、「土下座しろ」と言い出します。

 

 整は「土下座でいいんですか。心がこもっていなくてもできる動作ですけど。焼いた石の上とかならまだしも。あなたがそれを言うってことは、あなたはそうさせられるのがイヤなんですね。お金を払いましょうか。」と整節でまくしたてるものだから、「うるっせーんだよ殺すぞオマエ。うぜえわ。もういいわ。」とサングラスの男は去ります。近くにいたおばあさんに、「気にしなくていいのよ。あの人しょっちゅうここで色々なヒトに絡んでるの。」と言いました。

 

 そして温室を訪ねると、前回とは異なる暗号が床に書かれています。それに従って「大きな鉢の土の中の中を見よ。」と言う通りに探ってみると、何か出てきて、恐る恐る(我路が腕を送ってきたことがトラウマになっている様子)取り出すと、ビニールに包まれたカバンが出てきました。

 

 ②そこに女性が現れ、ヒステリックにキャーキャー言いながら「なんでそこにあるってわかったの!?」と刃物を向けられます。整は「僕は指示があって、ここに入院している女の人から」と慌てて答えます。「他にも知ってる人いるの!? じゃああなた殺しても意味ないじゃん!」と悲鳴を上げながら腕を降ろし、「やっぱ悪いことできないなあ」と涙ぐみました。

 

 ムナカタという女性が入院していて、その人に可愛がられていたこと。バッグを見せられたこと。ムナカタは娘にあげようと思ったこと。しかし危篤になっても娘は来ず、「遺体も引き取りません。」と言われたことで、そんなの可哀そう。バッグはどうなるの。と思い、バッグを持ってきた。そして、その中にはお金が入っていたということで、鉢の中に隠していたと話しました。

 

 整は、「娘さんがそういう態度に出るってことは、その人は多分先に娘さんに恨まれるようなことをしていたんだと思います。」と言い、女性に「ムナカタさんは優しい人だよぉ」と弁護しますが、「そういう人でも他人には優しかったりする。それが家族を余計追い詰める。」と、自分のことを省みるように諭します。

 

 「中の中を見よ」と言う言葉を思い出し、整は、バッグの中をもっとよく調べるよう指示を出しました。それは女性、梅津に向けて書いた手紙で、「優しくしてくれてありがとう。今更娘に愛されたいなんて、虫が良い。あなたにお礼がしたいから、バッグはあなたが受け取ってください。」と書かれていました。

 

 ムナカタは誤嚥性肺炎であっという間に死んでしまったので、お別れもできなかったと言います。そして、梅津は「これどうしたらいいかな。」と整に相談し、整は病院が抱えている弁護士に相談しては、と言います。梅津は何とかなかったことにできないかなと言い出しますが、「それ、すっきりしませんよね。」と言い、以前、アパートで異音が出ていて下の階の人に苦情を言われた時に、異音の元かもしれない扇風機をつけることに迷ったけど、つけたらその音ではなく、別の人の音が原因だったと語り、すっきりしましたと言いました。

 

 梅津もすっきりしてきます、と告げていきました。

 

 改めて病院内を散策していると、桜の木に手紙がピンで刺されているのを見て、とある画像付きの写真と裏面に住所が書かれたものがあり、「ここに行けってこと!?」と、現場に向かうことに。

 

 ③現場に向かった整は、火災現場に行き着きます。青砥たちの姿を見つけて姿を隠します。青砥達は両親が死に、子供だけが救われたという現場であるということを話し合います。現場には冒頭で現れた猫を連れたかっこいい男とサングラスの男もいて、子供が無事に病院に連れていかれたことを喜ぶ会話と、整を見つけて「あいつ、病院にもいたんすよ。」とかっこいい男にサングラスの男が報告します。そこにライカが整の前に現れ、放火現場に火の象形文字が書かれていること。そして別の場所でもそれを見たと言われます。

 

 整はタクシーで去ろうとするライカに「犬堂我路くんと知り合いですか。」と言いますが、無関係だと言います。

 

 ④心理学の天達先生の講義で「カブトムシの思考実験」の話を聞いた後、整は書籍暗号について質問します。やり取りする相手が女性ということで、整に「春が来た!?」と言われます。整は関わるべきか拒否するべきか困っていることを相談してみると、天達先生は様々な動機を挙げた上で「誰かに知られたくないと言う怯えがあるんだと思う。」と言います。

 

 そして病院でライカに出会うと、僕に何をさせたいのかと聞きますし、警察に知らせた方がと提案するも「警察は関係ない」と一蹴します。そして桜の木にピンを刺したことに苦言を呈すと、「桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿って知ってます? 桜は傷つけると枯れちゃうんですよ。」と言いますが、ライカは「それは人が花を美しく見たいがための人の都合だ。でも桜には悪かった。もうしない。」と言い、「ただ、この桜が咲くころには、」と言い出し、暗号をいきなり言い出したあと、「ちやこは見るだろう。」と言って、温室にある足湯へ向かいます。

 

 すると、サングラスの男が苦しんでいて、梅津が混乱しています。サングラスの男は赤いものが苦手で、赤い花に反応してしまっていました。赤いものを見ると身体が痛くなる病気だという。りんごなんて皮をむいていても無理。アップルパイを食ってみたいけど。と言います。

 

 そして、ライカの暗号を解き出した整は「私はこの世にいないけどな。」というメッセージを知りました。

 

 ⑤刑事パート。家の塀に同じマークがあり、放火されていることについて青砥が語ります。3年前にも同じマークを見たことがあると言い出します。当時、容疑者として浮上したが逮捕できなかった少年がいて、井原香音人という人間がおり、その後もボヤを起こしていた容疑があった。そして放火で逮捕されたが、伊原は母親を火事で亡くしており、2年間医療少年院に入っていたといいます。今回の事件と無関係とは思えないと言い出しました。

 

 池本と風呂光は聞き込みで病院に赴き、整と出会います。整に「放火されて助かった子供は虐待されていた。そして変な都市伝説サイトがある。マークを家の壁に書いておくと天使が助けてくれると。」と池本が言います。

 

 その間、猫連れの伊原とサングラスの男は今もまた、「お母さんと新しいお父さんを殺したかったら、このマークを壁に書いて。」というシーンが挿入されます。

 

 ⑥整はライカに「僕に何をさせようとしているんですか。」と問いますが、ライカは「明日はクリスマスイブだな。何かプレゼントをくれないか。もちろん私も用意する。」と、整にまくし立て、整は混乱。その間、ライカは姿を消し、入れ替わりにサングラスの男が足湯に入ってきました。

 

 ⑦「オマエ、火事の現場にいたよな。なんでだ。」と問われ、「なんていうかミッションインポッシブルな指令が来て。」と意味ワカラナイことを言う整に、「あそこで会っただろ。俺と先輩。ほら、猫を抱いたきれいなヒトだよ。」「知っていることがあんなた教えろよ。」「ウソつくなよ。挙動不審だって先輩が言っていたぞ。」「いえ、知り合いの刑事さんに見つかりたくなくて。」「刑事の関係者かよ。」「そうじゃないです。」とやり取りし、サングラスの男は「まあよろしく。俺はカエルだ。」と言い、「それは言われて嬉しかったんですか。」と言われ、「俺は気に入っている。親と子であんなに違うんだもんな。生まれ変わったらクジラになりてえよ。」と言うカエル。それに対し、整は「知ってますか。シャチってクジラの子供の下あごだけ食べたりするんですよ。」と言い、カエルは思い切り嫌そうな顔をして「オマエ、性格悪いって言われたことねえか」と言います。そして「どのみち、俺の名前には陸がついているから。読みはろくだけどな。」と言い、「ああ、だから真珠のピアスに6と9が描いてあるんですね。」と指摘され、カエルは「えっ」と反応してから、話を放火に戻します。

 

 虐待されている子供たちはきれいな名前をつけられてんだよな。でも、こうなるとは思わなかったんだろうな。というと、整は「そういえば江戸時代、放火はとにかく重罪で、すごい拷問をかけられたんですよ。なかでも面白いのが、ヤギに足の裏を塩をつけて舐めさせるんです。」梅津も気になって「何が拷問何ですか」と問われ、「ヤギの舌はざらっざらで、皮膚がこそげ落ちるまで舐めるんです。血液の塩分を求めて。」と言うと、カエルは「オマエ本当に性格悪いな。」と、先ほどのクジラの話をした時と同じテンションで嫌悪感を示し、その場から去ります。それに整はきょとんとします。

 

 そして、カエルは井原に整がヤバいと言い、秘密基地みたいな家の中で猫のシシが箱にいたずらしようとするのをいさめ、井原は整を始末しようと言い出します。

 

 整はクリスマスムードの街の中、ライカにプレゼントを贈ることについて色々と思考を巡らせます。とりあえず、カレーを作りながらプレゼントを検討します。相当悩みます。

 

 そして、クリスマスイブ。ライカからは病院の売店にあった赤いいちごのようなオーナメントをプレゼントされ、「スマホにでもつけな」と言われます。整はアンリルソーの印象派展に行ったときに買った、風景画で蛇遣いの女というタイトルのポストカードをプレゼントします。ライカは「美術館なんか行ったこともない。」と言い出し、整は反射的に「じゃあ一緒に行きませんか。」と提案します。

 

 しかし、ライカは「いつも病室を抜け出しているからムリだなぁ。一時間以上はダメなんだ。でもいつかいけるといいな。」と言い、また夜の三時に会う約束をして別れます。

 

 帰ろうとする整は、病院の壁に火の象形文字を書いている女の子を見つけ、隣に並ぶカエルから「あの子、病院に来た時しか一人になれないんだ。しょっちゅう骨折したり。ガリガリに痩せていて。だから天使を呼ぶしかないんだ。それの何が悪いんだ。」

 

 整は「アメリカでは司法ががっつり前に出ていて、強制的に引き離されます。日本はまだまだ家庭に介入できない。」と言っている間に、女の子が母親に無理やり連れ出されます。

 

 そしてカエルに、「温室の女にクリスマスのイベントの手伝いを頼まれた。どうせヒマだろ。夜の11時に倉庫で。」と一方的に約束させられます。

 

 整は帰宅し、パソコンで「ゲコゲコカエルと言われていたからカエルと言われていた。」と言っていたことから、事件を調べ、「ゲコと呼べる下戸という苗字から放火事件を見つけ出し、強盗によって両親が縛られ、息子の陸太くんが助かった。」という事件の概要を知ります。

 

 約束通り、夜の11時に倉庫に赴いた整。倉庫の中に入れというカエルこと陸太に、「陸さん。」と呼びかけ、「カエルでいいよ。」「呼びません。陸さん。なんで眼鏡かけてないんですか。」と問います。「暗いのにサングラスかけてたら何も見えないだろ。」と言い返されるも、「そうですけど、クリスマス関連のものって赤いものが多いのに・・・僕やっぱり帰ります!」と言った瞬間、むりやり倉庫の中に引き入れられます。

 

 倉庫の中には例のマークを書いていた女の子の母親と再婚相手が縛られており、監禁されていました。

 

 

 ①本来は病院内の食堂前で出くわします。そして、整の大きなリュックにあっちがぶつかってきていちゃもんつけられる展開でした。

 

 ②梅津の事件は本来、最初に温室に訪れた時にライカからの指示で発見することになりました。また、梅津の性格とかが全然違っています。

 

 ③この時、火災現場にいるところを池本に整は発見されています。また、猫を連れたかっこいい男にだけ出会っていて、「火事は怖いですね。」と声を掛けられていますが、整はきょとんとしています。ここがこの事件での大きなファクターというか、伏線になっています。

 

 ④この会話をする場所は別の場所です。

 

 ⑤この会話は池本の回想で行われ、整に具体的に直接伝えられます。

 

 ⑥本当はライカとこの会話をするのはもっと後です。

 

 ⑦ライカと会話しているのと入れ替わりではなく、サングラス男が自ら足湯に誘って話そうと持ち掛けてきます。

 

 

 今回は時系列が前後している所は多くありましたが、おおむね同じでしたね。でも、私が重要視していたポイントの伏線は、「まー映像でそれやっちゃーもろバレだもんねー」という内容なので、表現されていませんでした。それに、前回の話で起きるはずだった梅津の事件も起きました。原作の梅津はあんなヒステリックな感じじゃなくて、もっと冷静な感じだけど天然というか、「にゃん」とか語尾につけて喋る感じで、ちょっとサイコパスかよ? 的な第一印象です。その後は温室と足湯の憩いの場を提供する上で、ちょくちょく登場する人物になります。陸太が整の「クジラの話」と「拷問の話」に同じ反応を示したのも伏線の一つで、冒頭で分かる通り、放火犯は陸太です。なので、放火している罪の意識から、整の話に対してそんな反応を示したわけです。

 

 が、放火犯陸太にも更なる裏事情があって・・・というのが、次の回で描かれるのでしょう。そこをどんなふーに表現してくるか。漫画通りだったらおもしろいな~と、期待。