先日の通院でのことですが、薬局での待ち時間が長いため、近くにある自立支援のために運営しているランチカフェに行くことにしました。

 

 注文してからすぐに、パーテーションで区切られている四つ席の斜めの席に「相席いい?」と着席するおじいちゃん。

 

 

 常連さんのようで(というかバイトしたことがあるようなことを言っていた。)、店員さんに「そこじゃなくてこっちにしなさい!」と怒られていたのですが、「別に気にしませんよ~。」と返しました。

 

 注文していたラーメンが届いたあたりから、おじいちゃんはパーテーション越しに「どうそのラーメン?」などと話しかけてきて、「それね、原価50円なんだよ。」「マジ? 安い! でも温かいし卵も半熟でおいしいですよ。」などと会話が続きました。

 

 おじいちゃんは英字の新聞(ニューヨークタイムズ)を持っていて、「なんでそんなの持ってるんですか?」と聞くと、「高校のころ、かなり英語を勉強していて、英語分かるんだよね。」と言うので、「じゃあこれ何て書いてあるんですか?」と試したら本当にわかってて「エー。すごい。」と思いました。

 

 大きい病院なのでそこそこ色々な科があるのですが、おじいちゃんは内科とデイケアで通っているらしく、住んでいるところからは遠いけど「良い病院なんだ。」と通っているそうです。

 

 私も内科かと思われていて「いやいや、精神病ですよ~。」と返しても「え~、そうなの? わかんなかった。」と言われました。

 

 生活保護を受けていて、おじいちゃんの話によると、ある程度の範囲ならおこづかい稼ぎをして良いそうで、「今度おれね、海外旅行すんの。」と言っていましたが、「(生活保護受けている人って海外旅行できんの・・・?)」と思いました。年齢が70オーバーだったので、ちょっと痴呆症が入っているかもしれませんね。

 

 パーテーション越しなので時々何言っているかわかんない時もありましたが、1時間くらい話し込んで、時間が潰せて良かったです。知らない人との雑談はけっこう好きなんだな、と思いました。会議中に雑談が入ったら一気にパニックになるけど。

 

 じゃあそろそろ薬取りに行きますね~と出ていこうとすると、ラインを交換したいというようなことを言われたので、ラインならまあいっか。と思って交換しました。

 

 その際、おじいちゃんはラインの使い方がまったくわからないようで、パスコードを解いたら私に全任せで交換手続きをさせてきたのですが、ラインのトーク欄を見るとトップにあるのがマッチングアプリの美女の顔。「このトシでもソッチはご健在だねぇ・・・というかマッチングアプリ使えるんだ。」と思いました。

 

 ちなみに、「何の仕事しているの?」と聞かれたので(精神病だと言う前)、「何だと思います?」とウザい返しをしてみたら、「コールセンターの人?」と言われました。更に「もう一回くらい聞いてみてもらえません?」と興味本位で聞いたら、「マネキン?」と言われました。マネキンの意味が分からなくて尋ねると、受付にいる人のことだそうで。「いやいや、そんなきれいな人がやる仕事できませんよ~。」とお世辞と思いつつも、ちょっといい気分にさせてもらいました。

 

 おじいちゃんからは特にラインでメッセージは来ていませんが、「おもしれージジィに会ったな。」程度の気分で、次の私の通院の日が被るそうなので、会うのがちょこっと楽しみです。

 

 帰り際に「〇〇のカフェでお茶しない?」と誘われたのには笑いましたが。