前々から、「猫を飼おう。」と相談し合っていました。
私の病気が発覚する前からも言っていて、その頃は「譲渡会とかで、保護猫にしようか。」と言っていました。
しかし、よくよく調べると雑種であることが多いし、色々と制約が多いため、「どうせ飼うなら、不遇な子を迎えよう。」と思っていたものの、性質がはっきりしない子を共働きで育てていくのはリスキーだという流れになりました。
そこから私の病気が判明し、「アニマルセラピーになるから猫を飼おうよ。」と夫が度々勧めてきました。
でも、「こんな精神状態でちゃんと責任もって育てられるかわからないのに、無責任なことして可哀そうなことにしたくない。」と拒否しており、病気になるまではよくペットショップや猫カフェに行っていたのを辞めていました。一目ぼれしたら絶対に即決するという自分の性質があるからです。
それでも、夫はしつこく「猫がいた方が良いよ。」と勧めます。
私は産まれた時に3匹の猫に囲まれており、1匹は何かの純血種の猫でした。その子以外は物覚えが生まれた時には亡くなっており、最後にその子は小4の時に亡くなりました。
ちなみにそれ以外にも雑種の大型犬がいましたが、大人しい気質なのに小さい私はやたらと上に乗って遊ぼうとするので噛まれたこともあったそうです(それ以外では噛むことがなかった子。こちらは小学校入学前に亡くなりました。)。そしてポメラニアンもいて、その子は確か低学年のころに亡くなりました。
とにかく犬猫に囲まれて育った人生でした(他にも亀やハムスターも飼っていた。)。
それから中3の最後にトラウマ(PTSD)にかかった際に、進学時に両親がプレゼントしてくれたのが犬のメイちゃんでした。
その子のお陰で病状や精神状態が安定し、私の支えとなっていました。
私は実際に「アニマルセラピー」を体感したことがあったのです。
夫も、実家で2代に渡って猫を飼っていました。
一昨年、2代目の猫が亡くなってしまった際は時折見せるサイコパスな面を見せて「武者丸(仮名)死んじゃったってよ。」で済ませていて、どういう心境なのか分かりませんでした。
それでも猫が好きなようで、病気になる前からやたらと猫カフェに自分から誘ってくるようなこともありました。
こんな人と一緒に責任もって育てられるのか・・・? と思いましたが、色々な雑事を全て引き受けてくれる夫なので、「ペットショップ行くよ!」との言葉に負けて、「ぜったい気に入る子を見つけて買ってしまう・・・。」と予感しながらペットショップに行きました。
最初はラグドールという猫にする予定だったのですが、店員さんに実際にラグドールの猫を出して抱かせてもらってもピンとこない。しかし、向かいに座っていた人たちが抱えていたミヌエット(※正しくはサイベリアンと夫にいま言われました。)がものすごく可愛くて、ピンと来てしまいました。
ぶっちゃけ、100万に近い値段でした。メイちゃんを迎えた時は生後1か月(知り合いの獣医からの斡旋のため、あり得ないタイミングで迎えた。幸いにも春休み期間だし、家も誰かがずっと留守ということも少なかったので大丈夫だった。)で7万という値段。人気のチワワでこれです。
共同貯金がそこそこあったので、何とかなりました。
希少性が高いのと、めちゃくちゃ良いブリーダーからの子猫だったので、それだけの値段が掛かったようです。
それに顔立ちもかなりよくて、首回りの白いマフラーのような毛並みとか、青味がかったグレーのメインの毛並みとか、ピンク色の肉球とか、目の色がぱっと見グレーに見えたけど実際には緑色に黄色が混ざったような色で、目の色はこれからどう変わるか気になります(子猫は大きくなると目の色が変化するらしい)。
「アオちゃん(仮名)」はまだまだ生後3か月で解き放てばそこら中を駆け回ったり、近づけばふーっと威嚇してきたりしますが、これから少しずつ仲良くなれたらいいなと思います。
そんなアオちゃんを迎えて感じたのが、「活力を感じる」ようになったことです。
迎えたばかりでテンションが上がっているせいかもしれませんが、サイベリアンは1~3年かけて成猫になるというくらい子猫の期間が長いようなので、成長を見守ることが生きがいの私にとってまたとない子でした。
けれど、悲しいことに、寿命が通常よりも短く10年ほどのようです。とにかく、突発的な病気やうっかりで事故に遭わせてしまわないように、けれど神経質になりすぎないようにしながら育てていこうと思います。